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Report rd.06


日本人スタッフの代表、朝香充弘氏に聞く

HPDの前線基地となる大型トレーラー。この他にもう1台あり、この2台で全米のレースを転戦している。

全19戦で行われる今シーズンのフェデックス・チャンピオンシップ・シリーズのうち、第6戦目のマディソンを終え、シーズンの約3分の1が終了。A.ザナルディが唯一2勝目を挙げてランキングトップに立ち、マニュファクチャラーズ・タイトルにおいても、3勝を挙げたホンダがトップにつけている。
今回は、アメリカでホンダのインディカー・プロジェクトを運営するHPD(ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント)の副社長であり、日本人スタッフの代表として参戦当初からプロジェクトに携わっている朝香充弘氏に今シーズンの序盤を振り返ってもらった。
「昨年のはじめは、ストリートコースのロングビーチで勝つことができましたが、それ以外のオーバルがまったくと言っていいほどダメでした。そこで、このオフシーズンにオーバルを中心としたテストを行ってきたわけですが、その成果が今年の結果に現れていると思います。今シーズン投入した新エンジンのHRKは、コンパクトで軽量化を狙ったのですが、その点にこだわりすぎた部分があり、パワーがまだ予定どおり上がっていません。そうは言っても、緒戦のマイアミからは大分良くなっていて、ブラジルのようなエンジンパワーがモノをいうコースで、予選ワン・ツー・スリー・フォーを獲得できたのは、日本の研究所が頑張ってくれたお陰です。中速のトルクアップなど、パワーはもっと上げていきたいと思いますが、燃費はまだうちのほうにアドバンテージがあると思います。また、ドライバビリティーに関しても、他メーカーから移ってきたドライバー達に特に好評で、この点についても自信があるといっていいでしょう」
開幕から6連続の表彰台を獲得し、ランキング11位までにホンダのドライバーが全員入るなど、好調な滑り出しとなった今シーズン。今後はホンダのドライバー達が得意とするロードコースが多くなるが、はたして96年以来の2度目のマニュファクチャラーズ・タイトル獲得なるか? 
朝香氏に聞いてみよう。
「まだまだ予断を許さない状況であることに変わりはありません。年々開発のスピードが速まっている中で、こっちもどんどん先に進まないと、あっと言う間に追いつかれますからね。レース同様、開発の競争も、このシリーズはほんとうにコンペテティブですよ」


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