ザナルディ、今季2勝目!ランキングトップに浮上!!
今戦の舞台となったゲートウェイ・インターナショナルレースウェイは、「ツインリンクもてぎ」のような、大きさの異なるターン1〜2、ターン3〜4が特徴のコース。
今季は、これまでも雨や強風などの悪天候でタイムスケジュールが変更になることが多かったが、今戦は初日(木曜)の午後にトルネード(竜巻)が発生。その後は、激しい豪雨に見舞われ、この日開催されたのは午前中のプラクティスのみ。そして、翌金曜日は雨となり、結果、初日の練習走行の結果によりグリッドが決定となり、バッサー2番手、カナーン3番手、フランキッティ5番手。
決勝の土曜日は、雨こそ降らなかったが、湿度が高く、蒸し暑い一日となった。
決勝はスタートは、バッサーが鋭い加速でトップのムーアに並び、ターン3入り口でインを奪い、トップに立つ。しかし、ダンゴ状態でターン3に進入した中盤グループでは多重クラッシュが発生、フランキッティがスピンし、ターン4のウォールに激突、リタイヤ。トレイシーも他のマシンと接触し、フロントサスペンションを壊してピットイン。そのままリタイヤとなった。
トップに立ったバッサーは序盤からハイペースで逃げ、一時は2番手のムーアに約3.5秒の差をつけるが、周回遅れが出始めた40周過ぎ、2番手に上がってきたアンドレッティに迫られ、43周目のターン1でパスされてしまう。49周目には、4番手につけていたカナーンがブレーキトラブルからターン3でスピン状態に陥り、そのままウォール直撃。マシンは大破し、カナーンは救急車で運ばれるほどのダメージを受ける。これで3回目のフルコースコーションとなり、上位陣が1回目のピットイン。素早いタイヤ交換と給油を済ませてコースに戻ったザナルディは、この時点で4番手に浮上。再スタートとなった62周目には、3番手のムーアをターン1でかわし、その勢いのままターン3でチームメイトのバッサーをパス。2番手にポジションアップする。以降は、アンドレッティとザナルディの一騎打ち状態となる。じわじわと詰め寄ったザナルディは、最後のピットイン時に一挙トップに浮上。その後は、ザナルディがトップをキープし、チェッカー。今シーズン2勝目を上げると同時に、ポイントランキングトップに躍り出た。
A.ザナルディ(ターゲット/チップ・ガナッシ・レーシング)
最後のピットストップがこのレースの行くえを決めることになったようだ。今日は周回遅れを抜くのが特に難しい上に、マイケル(アンドレッティ)がとても速かった。しかし、クルーがとても素晴らしい仕事をしてくれたし、ホンダエンジンの燃費が良かったこともあって、こうやって優勝することができたんだ。
朝香充弘(HPDバイスプレジデント)
昨年勝つことができなかったナザレス、ブラジル、ゲートウェイで1位、2位、1位という好成績を挙げられて良かったと思います。これらのオーバルで勝つことがこのシリーズでは重要であり、チャンピオン獲得に向けて、やはり昨年勝てなかった次のミルウォーキーでもがんばりたいと思います。
●次戦は、5月31日ミルウォーキーで開催されます。
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