シリーズ名も新たに、インディカー レース開幕。
A.ザナルディ、3位表彰台。
今シーズン、FedExチャンピオンシップシリーズと名称が変わり、全19戦で争われることとなったインディカー レース。
ホンダ・パワーは、より軽量化された「HRK」エンジンを導入し、開幕戦に臨んだ。舞台は、ホームステッド。オフシーズンに大幅に改修され、より、高速サーキットへと生まれ変わった当コースは、期間中、3日間とも快晴に恵まれた。
予選、ホンダ勢は、J.バッサーが3番手。A.ザナルディ、6番手。G.ド・フェラン、11番手。D.フランキッティ、13番手。T.カナーン、18番手。P.トレーシー、21番手。
決勝は、ザナルディが素晴らしいスタートダッシュを決め、3番手にジャンプアップ。フェランも3周目には7番手につける。
33周目、13番手まで順位を上げたカナーンがターン4でアウト側に膨らみウォールに激突。マシンを大破させ、リタイアとなる。このクラッシュで1回目のフルコース・コーションとなり、上位陣が最初のピットイン。このピットアウト後、ザナルディ、ド・フェランが1-2態勢でレースをリードする。
その後、トップ争いは、アンドレッティを加えた3台となるが、98周目、ド・フェランが緊急ピットイン。タイヤを交換してコースに復帰したが、ド・フェランは13番手まで順位を落としてしまう。
アンドレッティ、ザナルディらのバトルは最後の最後まで続くが、結果、ザナルディは一歩及ばず3位となった。
また、ド・フェランが7位、フランキッティが9位につけ、入賞ポイントを獲得。バッサーはマシントラブルにより16位に終わった。
A.ザナルディ(ターゲット/チップ・ガナッシ・レーシング)
ピットストップの度にクルーが素晴らしい作業をしてくれたおかげで、トップに立つことができた。でも、レース後半はマイケル(アンドレッティ)やグレッグ(ムーア)に先行を許してしまった。次のもてぎはホンダの地元だし、もちろん優勝を狙っていくよ。
朝香充弘(HPDバイスプレジデント)
まさに予想していたとおりの、激しい開幕になりました。ジル(ド・フェラン)のピットインなど、ちょっとした作戦のミスが勝負の行くえを大きく変えるのがこのレースなんです。今回はアレックスがチャンピオンらしい走りを見せてくれました。もてぎも、この調子で頑張ります。
インディカーレースは、アメリカン・フォーミュラのトップカテゴリーです。
レースを一望できる楕円形のオーバルコースや、常設のロードコース、そして、空港などを閉鎖して開催される特設コースや、市街地など、様々なコースで開催されます。
ドライバー、チームは、レースに勝つことだけでなく、ファンとのコミュニケーションも大切にし、常にファンサービスを忘れません。観客、チームが、一体となってレースを「楽しむ」様は、いかにもアメリカ、といった感があります。
ホンダ・パワーは、当シリーズに'94年から参戦。3年目となった'96年には、ドライバー、マニュファクチャラー、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを制し、「三冠」を獲得。昨年'97年は、ドライバー(PPGカップ)ランキングにおいて、上位3位を独占しています。
●次戦は、3月28日ツインリンクもてぎ(栃木県)で開催されます。
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