SBの伊藤は、梁との一騎討ちに競り勝ち、今季4勝目!ランキングトップに返り咲く。
我慢の走りを貫いた武田は3位表彰台ゲット!
GP250の加藤大治郎は3位表彰台獲得。
晴天に恵まれ、路面温度が真夏並に上昇した筑波サーキットでは、暑さのために転倒者が続出した。スーパーバイクは、ホールショットを奪った梁(S)、それを、芹沢(K)、伊藤、武石(K)が追う中で、芹沢が4ラップ目に転倒。6ラップ目には武石が転倒してしまう。トップ争いは梁と伊藤に絞られ、一騎討ちとなる。そのふたりに追いつこうと迫った、ランキングトップの北川(S)が8ラップ目に転倒する。その後、12ラップ目に宗和も転倒してしまう。その中で、梁と伊藤は息詰まるバトルを展開、伊藤は梁の背後に何度も迫り、前に出るタイミングを計る。
そして、残り3ラップ目、周回遅れを上手く使い、一気に最終コーナー入口で梁をパス。トップに躍り出ると、そのまま、今季4 勝目のチェッカーを潜り抜けた。第6戦鈴鹿での転倒のダメージがないことを証明した伊藤は、タイトルを争うライバルが転倒でノーポイントに終わったことでランキングトップに帰り咲くことに成功した。
調子を上げていた武田だが、急激な温度の上昇で、セッティングが決まらず、我慢のレースとなった。それでも、粘り強い走りを見せ3位をゲット、表彰台を獲得した。
250は、中野(Y)のタイトル決定のかかったレースだった。加藤は、それを阻止しようと、事前テストから果敢な走りを見せた。レースウィークに入っても、スタッフと入念なミィーティングを重ね、ピットにこもりきりだった。データブックを見つめながら、今季から新しくなったNSR250の戦闘力アップに努めた。トップスピードは、目覚ましい進歩を見せているが、まだ、大治郎の柔軟なライディングを引き出す車体回りのセッティングを見つけることが出来ないまま、大治郎はグリッドに並んだ。好スタートを見せ中野の背後に迫り、トップを狙うが、届かず3位でチェッカーを受けた。結局、中野が優勝を飾りタイトルを決め、2位に亀谷(S)が入った。
伊藤 真一(スーパーバイク/優勝)
第6戦鈴鹿では、2位の芹沢君を引き離そうと思い、トップにいながら、転倒してしまいました。その時に、首と頭を打ってしまい、そのダメージが、どれくらいなのかを確認するために、チームにお願いして、事前テストをしてもらい、なんとかやれるという手応えが掴んでの筑波でした。
決勝では、転倒者も多く、厳しいレースでしたけど、勝てて嬉しい。次はワールドスーパーバイク。ホンダのアーロン・スライトが僅差でチャンピオンを争っているので、応援したいのは山々だけど、SUGOは地元なので、勝てるように全力を尽くしたい。
武田 雄一(スーパーバイク/3位)
フリー走行の金曜日は、マシンのセッティングも決まっていて、一番、調子が良かった。それが、土曜日からの暑さと湿度の高さで、金曜日のセッティングでは、うまく、バイクが走らず、マシンと自分のバランスが崩れてしまい、決勝も辛かった。前が転倒しての3位なので、内容には満足していないけど、僕自身の調子は悪くないので、次は、もっと、もっと、頑張って、いいレースをして、勝ちたいです。
加藤大治郎(GP250/3位)
久しぶりの完走なのでホッとしています。中野選手にタイトルを決められたことも、亀谷選手が前なのも、悔しいし、残念だけど、今は、スタッフと一緒にバイクのテストを繰り返して、いいバイクを作って行くことが、何よりも大切だと思ってる。回りのことは気にしないで、きちんと自分とマシンのアベレージをあげられるように努力したい。ちゃんと、いつか、自分の納得出来る走りをしますから、待っていて下さい。
●次戦は、10月18日TIサーキット・英田で開催されます。
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