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全日本ロードレース選手権シリーズ
第6戦鈴鹿サーキット


雨による波乱の展開。
武田雄一、宗和孝宏、今季初表彰台を獲得(SB)。
250は、ホンダRSを駆る玉田誠が初優勝を飾る!

朝からの雨に翻弄されることになった第6戦。伊藤真一は好スタートを見せ、レースをリードする。芹沢(K)と激しいトップ争いを見せながら周回を重ね、芹沢を引き離そうとスパートを賭けた13ラップ目に痛恨の転倒で戦列を離れた。変わってトップに立った芹沢も14ラップ目にスリップダウンリタイア。3番手を走行していた武石伸也が、自動的にトップとなり、そのままチェッカー。約3年ぶりの勝利を飾ることになった。だが、観衆の注目を集めたのは武田雄一と宗和孝宏による2番手争いだった。武田よりも一回りも年上で、プライベートでも仲が良く、兄のように慕う宗和とのバトルは、濡れた路面の上で息詰まる展開となった。何度もポジションを入れ換えながら迎えた最終ラップ、宗和はシケインで勝負、武田の前に出る。だが、武田は譲らず、最終コーナーで、再び前に出て、もつれるようにチェッカーを目指し、僅差で武田が2位、宗和が3位でフィニッシュ。武田は開幕戦もてぎでの怪我で出遅れたこともあり今季初表彰台。宗和も'97年MINE以来の表彰台となった。

250も大波瀾となり、オープニングラップに加藤大治郎がS字で転倒、右手の人指し指と薬指を傷めた。擦過傷と診断され、大事には至らなかったが、貴重なポイントを失うことになた。その後も、松戸直樹(Y)が5ラップ目に転倒、加賀山就臣(S)が7ラップ目にピットインリタイア。亀谷長純(S)が9ラップ目にスリップダウンとワークス勢は次々と脱落。レースはプライベーターたちがリードすることになった。ラスト4ラップ目でトップに立った玉田誠が初優勝を飾った。2位にはRSエンジンを搭載したAC27Mを駆る野田弘樹。3位には山口辰也が入りフレッシュな笑顔を振りまくことになった。

125は、グリッドについた約半数がリタイアというサバイバルレースを大崎誠之(Y)が制して初優勝。2位に稲毛田潤(H) 。山本武宏(H) が3位となり表彰台に登った。

武田 雄一(スーパーバイク/2位)
シケインで宗和さんが仕掛けて来るとは思わなかったから、びっくりだった。でも、僕の方がバイクが速かったから、前に出ることが出来た。最初は雨だから、大事に行こうとめちゃくちゃ、ペースを抑えて走っていたけど、だんだん、雨の走りに慣れたことと、表彰台のチャンスが出てきたことで、気合も入り、2位になれました。今度はドライで、自分の走りを、きっちりして勝負したいです。

宗和 孝宏(スーパーバイク/3位)
去年の雨のMINEではトップを走っていて、結局伊藤に抜かれて2位だったけど、雨は得意。待ちに待った雨だったから、勝ちを狙ってスタートしたけど、シールドの調子が悪く視界が効かなくて、武田のテールランプを頼りに走っていたような状況、でも、ひとつでも上の順位を狙いたかったし、RVFとミシュランのマッチングは雨の状況では、最高の威力を発揮すると思っているから、その組み合わせで走ってる俺は、勝負しないわけには行かなかった。結果的に3位で、勝てなかったし、武田にも負けたわけだから、悔しいけど、今年、初めての表彰台だから、よしとしたい。

玉田 誠(GP250/優勝)
最後は勝たせてくれぇ〜って神様にお願いして走っていた。ドライの状況では、僕たちプライベーターが勝てる可能性は低い。だから、今回のレースは、ものすごいチャンスだった。トップを走っている時は、ドキドキしていたし、早くチェッカーが振られないかなって祈るような気持ちだった。チェッカーを受けてからも、本当に勝ったのかなって、信じられなかったけど、今は、ものすごく嬉しい。笑いが止まらないって感じ。今日は、優勝のお祝いしたいです。

●次戦は、9月20日筑波サーキットで開催されます。

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