濃霧の中での開催。 SBは、伊藤が僅差の2位。
GP250、ホンダ勢トップは、澤田の3位。加藤大治郎5位。
GP125はホンダ勢が表彰台独占。
スポーツランドSUGOで開催された、全日本ロードレース第2戦。
スーパーバイクは、雨の事前テストで、4回の走行中、3回はダントツのトップタイムを記録していた伊藤が、これまた雨の走行となった予選で、セッティングを詰める作業をしながらも、最後の最後にトップタイムをマーク、逆転でポールポジションに輝いた。
決勝は濃霧のためスケジュールが大幅に変更され、スーパーバイクは25周が20周に減算された。路面はウエットの部分が残るものの、ライン上は渇き、全車、スリックタイヤを装着、グリッドに並んだ。伊藤は抜群のスタートを決め、ホールショットを奪うが、オープニングラップを制したのは梁(S)。すぐ後ろに伊藤、3番手に武石(K)が僅差で続き、この3人のトップ争いを北川(S)が追う展開となった。伊藤は6ラップ目に首位に立ち、武石と激しいトップ争いを見せる。だが、13ラップ目には再び梁がトップに立つ。伊藤は梁をぴたりとマークして周回を重ねるが、バックマーカーの出現で、梁との差を開けられてしまう。伊藤はその差を挽回しようとしたが、梁が逃げきり優勝。伊藤は2位で悔しいチェッカーをくぐり抜けた。梁は悪性のアレルギー性鼻炎で開幕戦をキャンセルしているため、スズキ移籍後の初レースで初勝利、4年ぶりの嬉しい優勝となった。3位には、武石が入った。武田は開幕戦もてぎでスタート直後のクラッシュに巻き込まれ、額を7針縫い、右足内側じん帯を切り入院。今回のレースはキャンセル。復帰は第3戦筑波の予定。
GP250は、A、B、2組に分けられ予選が行われたが、加藤が出走したA組みはウエットコンディション。B組みはドライとなり、路面状況が違うために、頭取りでグリッドが決められた。加藤は12番手、3列目からのスタートなった。決勝は20周が18周に減算、路面はウエットからドライへと変わる難しいコンディションとなった。加藤は、激しい追い上げを見せ、1周目12番手から、10周目には6番手、13周目には5番手まで浮上、果敢に前を行く亀谷(S)を追うが、届かず5位でチェッカーを受けた。優勝はもてぎに続き、ポール to ウインとなった中野(Y)、2位には加賀山(S)、3位には市販RSを駆る澤田(H)がつけ、初の表彰台を獲得した。
GP125はウエットコンディションでスタートが切られ、中村(H)が嬉しい初優勝。2位には仲城(H)、3位には加藤(H)がつけ、ホンダ勢が表彰台を独占した。
伊藤 真一(スーパーバイク/2位)
予選は、事前テストでのいい感触が掴めず、セッティングを変えたりと苦労していたが、最後は帳尻を合わせてのポールだった。決勝はドライコンディションとなり、タイヤチョイスが明暗を分けることになったと思う。本来はストレートでスリップについて、コーナーの進入で抜くというのがセオリーだけど、それでは梁君を捉えることが出来なかった。各コーナーの立ち上がりでトライしたけど、無理がきかずに2位。悔しいし、残念だけど、開幕戦で勝った吉川君が転倒ノーポイント。そして、梁君は第1戦を走っていないわけだから、ポイントでは横一戦、チャンピオンの可能性がふくらんだと思う。残り7戦、チャンピオン獲得を目指して頑張りたい。
武田 雄一(スーパーバイク/不出場)
走りたくて仕方がないけど、今は、怪我を直すことが先決です。幸い、手術も成功して、ゴールデンウィーク開けには退院予定です。出遅れた分、挽回出来るように頑張りますから、忘れないで応援してください。
加藤 大治郎(GP250/2位)
すべて、僕のスタートミスが原因、スタートをしっかりと決めて、前に行こうと思っていたけど、ホイルスピンして出遅れてしまった。一生懸命に走ったけど、追いつかなくて、すごく悔しい。でも、まだ、シーズンは、始まったばかり、絶対に、このまま、引き下がったりしないので、これからに期待していてください。
●次戦は、5月17日筑波サーキットで開催されます。
|