ホンダホームページへ
モータースポーツへ
INFOSへ


Enjoy it

INFOS



| 過去のレースレポートへ |
 
ホンダ二輪モータースポーツ計画
〈1998年1月20日/本田技研工業株式会社 発表〉


 '97シーズンにおきましては、弊社モータースポーツ活動に皆様より多大なるご高配、ご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

 おかげ様をもちまして昨年度もモータースポーツは、多くの報道関係者の皆様のご支援・ご協力により、その原点である“参加し、楽しむスポーツ”としての各種イベントから、頂点である“観るスポーツ”としての各種レースに至るまで、多くのモーターサイクル・ファンの皆様より、ご支持を頂くことができました。

 そのような背景のもとホンダは、本年度も引き続き、多くの方々に、より豊かで楽しいモーターサイクル・ライフをお送り頂くとともに、モータースポーツのさらなる活性化に向け、「エンターテインメントの提供による社会文化への貢献」、「観て、参加して、楽しむ(エンジョイ)」をテーマに、スローガンを「Enjoy it!」と定め活動を行ってまいります。
 創立50周年を迎える本年、モータースポーツの原点に立ち返り、より多くの方々にその楽しさをご理解頂けるよう活動を行ってまいります。

●     ●     ●

◎世界の頂点のレースへの参戦
 より多くのホンダファンの皆様の期待に応えるとともに、さらなるモータースポーツ界の発展と活性化ならびにイメージアップに寄与するべく、引き続き世界の頂点レースに参戦し、勝利を目指します。
 また、これらのレース活動をホンダの先端技術の開発と技術者の育成の場と捉え、より優れたハードウエアの研究開発と提供を行うべく努力してまいります。


◎優れたハードの開発と提供
 より多くの方々にモータースポーツに参加し、楽しんで頂けるよう、レース専用車両をはじめ、ベース車両、キットパーツなど、優れたハードウエアをご提供できるよう、引き続き研究・開発に力を注いでまいります。 具体的には、
  昨年発売いたしました市販ロードレーサー「NSR500V」を今シーズンも引き続きワークス参戦することによって、同機種の開発・熟成を進めるとともに、モーターサイクルレースの頂点と称されるGP500クラスの活性化に向けてのアプローチを図ります。
GP250クラスにおいては、「NSR250」に新技術を投入し、大幅にモデルチェンジし、ワークス参戦することによって、市販車両にフィードバックできるよう研究・開発を推進いたします。
昨年、足回りなどに改良を施し発売いたしましたモトクロス用競技専用市販車両「CR250R」および、トライアル用競技専用市販車両「RTL250R」のさらなる熟成を図るため、本年も引き続きワークス参戦いたします。
入門者向けとしては、ミニバイクロードレース用競技専用市販車両「NS50R」や、その次のステップとして、低コストでのレース参戦を可能とした「NSR150」、オフロード走行入門バイク「XR70R」を引き続き販売。様々なモータースポーツのカテゴリーにおいて、より優れたハードをご提供いたします。
 これらの活動の中で蓄積した技術力や新技術を、一般市販車両の開発のために役立ててまいります。


◎モータースポーツ&レクリエーション施設「ツインリンクもてぎ」開業
 昨年8月、“人、自然、モビリティーの融合”をテーマに、モータースポーツ観戦はもとより、“安全運転技術の普及”と“操る喜び”をより楽しく体験できる総合的な場として、 栃木県芳賀郡茂木町に「ツインリンクもてぎ」をオープンいたしました。
 二輪の参加型イベントとしては「ホンダ エコノパワー燃費競技全国大会」をはじめ、「H・A・R・T in もてぎ」等の各種イベントを開催いたしました。
 また今春には、より皆様が楽しく快適にモータースポーツを体験していただけるよう、宿泊施設を含めた全ての施設を竣工し、グランドオープンを迎える予定となっております。
 モーターサイクルのレースとしては、4月12日に'98全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦の開催を予定しているほか、 地方選手権として'98もてぎロードレース選手権シリーズも3月1日を皮切りに全5戦の開催を計画しております。


◎“参加するモータースポーツ”としての〈場と機会〉の提供
 より多くの方々にモータースポーツを楽しんで頂けるよう、各種モータースポーツイベントやスクール、走行会をはじめとする各種モーターレクリエーション普及活動を引き続き開催・支援することにより、ビギナーの方々からエキスパートの方々まで、幅広い層の方々への“参加するモータースポーツ”の〈場と機会〉の提供を本年度も積極的に展開して参ります。
「各種・レーシングスクール」の実施
  より本格的なモータースポーツへの参加を目指すライダーをはじめ、さらなるステップアップを目指すライダーのためのスクールで、初心者からエキスパートまで、それぞれのレベルに応じた技術と正しい知識を体得して頂く事を目的として開講します。
  「ホンダ・レーシングスクール」
  ロードレースの実技走行や座学講習など、参加者のレベルに合わせたクラス分けで開催。
  「ホンダ・オフロードスクール」
  モトクロスとエンデューロの入門クラスから上級クラスまでの幅広いライダーを対象として開催。
  「ホンダ・トライアルスクール」
  トライアルテクニックをモーターサイクルの基本テクニックと考え、トライアルモデルに限らず、広くデュアルパーパスモデル、ミニオフロードモデルまでを対象とし、トライアル競技の楽しさを体験できるモーターサイクル入門スクール。
  これらのスクール活動を通じて、モータースポーツのさらなる活性化を図ってまいります。

株式会社ホンダ・レーシングによる「HRCトライアルスクール」
「HRCトライアルミーティング」の開催
  トライアルライダーのライディングテクニックの向上を目的とした「HRCトライアルスクール」と、トライアル競技に必要な体力トレーニングから実戦的な整備技術、ライディングテクニックの応用技術までの体得を目的とした「HRCトライアルミーティング」を開催。


◎各種イベント・スクールの開催、支援
 モータースポーツを通じて、モーターサイクル文化の育成に貢献するために、初心者の方々でも参加しやすく、かつモータースポーツの醍醐味を満喫できるミニバイクレースやエンデューロレース等の草の根イベントの開催や支援を本年も引き続き行ってまいります。
 また、全国各地の「HSRプラザ(ホンダ・セーフティ&ライディングプラザ)」や教習所等で展開しております「ホンダ・スポーツライディングスクール」や、交通教育センターにおいて開催しております「ホンダ・モーターサイクリスト・スクール」など、より多くの方々が手軽に参加して楽しみながら、安全運転やモーターサイクルの基礎を学べる〈場と機会〉の提供も引き続き行ってまいります。
 さらに、親子でバイクを楽しむことのできる〈場と機会〉の提供として、ミニ・オフロードバイク(QR50,Z50R,XR70R/100R等)を使用した「親子でバイクを楽しむ会」を交通教育センターをはじめ、全国各地で開催いたします。


◎「ホンダ・エコノパワー燃費競技大会 全国大会/地方大会」の開催
 今年で18回目の開催を数えるこの全国大会は、「1リッターの燃料でどれだけの距離を走行できるか」をテーマに、創造力とアイディアを結集した手作りのマシンで競い合う環境レースです。また社会的な省エネ意識の高揚も反映して、学生のクラブ活動としての参加も増加し、年を追うごとに多くの方々にご参加いただける大会となっております。
 さらに、世界的な省エネ、環境問題の意識の高揚に応呼し、海外からも参加者を募り、国際色の強い競技会を開催できるよう努力してまいります。


 ホンダは、モータースポーツを取り巻く環境の変化に対応しながら、今後も優れた製品を提供するとともに、より多くの方々にモータースポーツに親しんでいただくための幅広い活動を展開してまいります。そして、これらの活動を通じてモータースポーツ界の裾野の拡大に寄与し、より健全なモーターサイクル文化の育成に貢献してまいる所存です。

 本年もホンダのモータースポーツ活動にご理解をいただくとともに、より一層のご支援、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

参戦ライダー・マシン・チーム

'97シーズンを振り返って


| 過去のレースレポートへ |