イベントレポート
水カプセルを
作ろう!
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Honda ASOBI BASEのキッズ向けイベント「SDGs自由研究ワークショップ 水カプセルを作ろう!」を、2023年8月19日(土)〜 20日(日)の2日間、モビリティリゾートもてぎ(栃木県茂木町)で開催しました。子どもたちに、ぷよぷよした膜に包まれたふしぎな水カプセル作りを体験してもらいました。トークタイムでは知っておきたい「命と水」のお話や「SDGs」の本質に迫るお話も。その様子をご紹介します。
レースで盛り上がる
モビリティリゾートもてぎ
で開催!
ワークショップの会場となったのは、栃木県茂木町にあるモビリティリゾートもてぎ。ちょうど全日本スーパーフォーミュラ選手権 第7戦が開催中ということもあり、たくさんの人で賑わいました。教えてくれたのは、Hondaキッズの自由研究コーナーで科学実験を監修するL-Kids Lab ひろ先生です。
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水カプセルとは?
膜ごと食べられる持ち運べる水。これはHondaキッズの自由研究コーナーで2016年に「水のボール」としてご紹介したこともある実験です。
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このふしぎな水カプセルの材料はたった2つだけ。昆布のネバネバ成分を原料とする「アルギン酸(ナトリウム)」と、カルシウム補給にも使われる「乳酸カルシウム」という2つの食品添加物です。それぞれ水に溶かしたものを合わせると、化学反応で2つの水溶液の境界にゼリー状の膜ができます。
もともとは「ooho!」という名前で、ペットボトルの代わりになる新しい水の入れ物としてロンドンの学生が発表したアイデア。そうした背景もあり、水の大切さについて子どもたちに考えてもらうために、ワークショップの冒頭で先生から「命と水」をテーマにしたお話がありました。
大切な「命と水」のお話
お話は先生のこんな質問から始まりました。
「人間の体の中にはどれくらいの水分があると思う?」
「ダイコンやキュウリのような水分の多い野菜は95%くらいが水だよ」というヒントも。
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考える子どもたち。10%? 30%? 50%? いろんな意見が出る中で先生から発表された正解は…。
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「生まれたばかりの赤ちゃんで80%くらい。みんなくらいの年齢だと70%くらいかな。年を取るにつれ体の中の水分は減っていくよ」
思っていた以上の数字に驚く子どもたちも。そして次の質問が出されました。
「その水が何%くらい減ったら、喉がカラカラになると思う?」
ワークショップが行われたのは真夏の猛暑日とあって、タイムリーな話題です。5%? 7%? 30%? ここでも子どもたちは真剣に考えてくれました。正解は「3%くらい」。たったそれだけでも強い喉の渇きがおこり、5%くらい減るとクラクラして脱水症や熱中症などの症状が現れ、10%減ると体の機能がおかしくなり命の危険が迫ってきて、20%も減ると死んでしまうと言われています。
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人間は水がないと生きていけません。日本では蛇口をひねれば飲み水が簡単に得られますが、それは世界では実は珍しいこと。そんな水に恵まれた国で暮らしていると、水の大切さを実感する機会は少ないと思いますが、身近なこととして考えてもらう機会になったでしょうか。
水カプセルを
作ってみよう!
お話の後は実験タイムです。この水カプセルは、食品グレードの材料を使って衛生的に作れば食べることができますが、今回は実験ワークショップなので、衛生上のリスクを考慮して口に入れないことに。また、膜ができる様子をよく観察できるよう、絵の具で色をつけたアルギン酸ナトリウム水を用意しました。これをおたまやスプーンですくって、乳酸カルシウム水につけていきます。
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いろんな色、大きさの水カプセル作りに夢中になる子どもたち。
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しばらくつけておくと、だんだん膜ができてきてカプセル状になります。
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おたまで大きな水カプセル作りにもチャレンジする子どもたちも。上手にできましたね!
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注射器やスポイトを使えば、チューブ状の水カプセルや、イクラのような小粒の水カプセルを作ることもできます。
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モネの絵のようで素敵ですね。
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作って楽しむだけでなく、観察し、考えることが大事。作った水カプセルを触ってみて、中に水が入っている感触を確かめてもらったり、長く乳酸カルシウム水につけてゼリーの塊のようになった水カプセルとの感触の違いを比べたりしてもらいました。
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最後は、お気に入りの水カプセルを持ち帰り用の瓶に詰めました。
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お土産として、おうちで作れる水カプセルのもとや教材、自由研究に使えるワークシートも進呈しました。水カプセルの材料(アルギン酸ナトリウムと乳酸カルシウム)は通販サイトなどでも購入できますので、皆さんもぜひおうちでチャレンジしてみてください。今回はマーブリング絵の具で色づけしましたが、食用色素やかき氷シロップで色をつけることもできます。
水カプセルができたよ
初日にご参加いただいた一部のお子さまに、できた水カプセルと一緒に写真を撮らせていただきました。
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SDGsって実はみんなも
やっていること
ワークショップの最後には、路上に捨てられたプラスチックごみが土壌や海にたまって、いきものを苦しめている問題についてもご紹介しました。また、「SDGs」について考えるヒントも。
たとえばレジ袋の問題。もらう・もらわないだけじゃなく、必要なときもあるし、もらった袋を繰り返し使うという選択もある。あるいは使い終わったらきちんと処分する。環境に良いことを自分で考えて選択すること。その選択の理由を説明できること。それができていれば、みんなもSDGsをやっていることになるんだよというお話がありました。
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今回聞いた話や考えたこと、実験したことを、断片的でもいいので頭の片隅に残していただき、ずっと後になって、「あれってこういうことだったんだ!」「そういえば、あんなことやったな〜」と思い出して、何かの糧にしていただけるならこんなに嬉しいことはありません。
Hondaキッズでは今後もHondaがつくる親子で楽しめる情報や、ここだけのキャンペーンなどをお届けしていきます。ぜひチェックしてくださいね。