「スイングだけならアマチュアがプロを超えることができる」という信念のもと、全国を飛び回りながら熱いレッスンを展開しているフジモンティこと藤本敏雪コーチによる連載企画。全3回にわたって「現代スイング」における重要なポイントを解説します。
第2回は、藤本コーチが「アドレスからトップまでの動きでスイングが9割方決まってしまう」と言うほど重要な要素となる「バックスイング」について教えてもらいました。また、レッスン動画で公開中の特別講座でも、門外不出のメソッドを藤本コーチが明かしてくれていますので、そちらもぜひご覧ください。
目次
第1回 |
イマドキのゴルフレッスンに欠かせない |
---|---|
第2回 |
これが現代スイングだ!バックスイングの要点 |
第3回 |
これが現代スイングだ!ダウンスイングの要点 |
特別講座 |
プロを超えるスイングを作ろう! |

今回の対談の模様や教えてもらった内容は、記事の最後に掲載している動画でもご紹介しています。動画では藤本コーチが実演しながら解説してくれていますので、こちらもぜひご覧ください!
腕の外旋を入れると
プロのような
トップオブスイングに
― バックスイングはゴルファーのみなさんが最も試行錯誤している部分だと思いますが、「これだけは守っておきたい」というようなことはありますか?
藤本 アドレスからトップまでの動きでスイングが9割方決まってしまうぐらい重要な部分です。そこが決まれば後は思い切り振るだけですからね。
ところが明確な指針がないせいか、アマチュアゴルファーのみなさんはけっこう苦労されているように思えます。なので今回は適正なトップオブスイングへの持っていき方をご説明したいと思います。
― ぜひお願いします!
藤本 よくある間違いはテイクバックで手だけでクラブを動かしてしまうパターンですね。なぜそうなるかというと、アドレスの段階でクラブを地面に置いて委ねてしまっているからです。クラブを自分で支えていないので、手先で動かしてしまうのです。

藤本 そうならないためにはクラブヘッドを空中に浮かせてクラブを支えてください。そうすれば手首が固まっているので体全体でバックスイングしやすくなります。
― 手首の角度をキープすることが大事なんですね。
藤本 その通りです。手首を固定したまま体を回してテイクバックするのですが、途中から腕が捻じれるような動作が入ってトップオブスイングが作られます。ここもまたアマチュアができていない部分なのですが、ペットボトルを使ってこの右腕の外旋動作をチェックすることができます。
どうするかというと、まずペットボトルとグリップを重ねて持ってアドレスし、手首を固めてテイクバックします。P3のポジションまで上がったらペットボトルの水が背中側にこぼれるようなイメージで右腕の外旋を入れます。そうするとプロのようなカッコいい適正なトップオブスイングになるんですよ。

― シンプルですが効果抜群のドリルですね。
藤本 ペットボトルだけで行っても効果は抜群です。右打ちの方は右手、左打の方は左手でペットボトルを持って背中側に水をこぼす動作を確認、反復してください。これだけでスイングは必ず変わりますよ。
藤本コーチが実演解説!
今回の対談&レッスン動画