ゴルフ理論

スコアアップにつながるゴルフ理論藤本敏雪コーチが明かす「現代スイング」の作り方③これが現代スイングだ!
ダウンスイングの要点

2023.12.14

「スイングだけならアマチュアがプロを超えることができる」という信念のもと、全国を飛び回りながら熱いレッスンを展開しているフジモンティこと藤本敏雪コーチによる連載企画。全3回にわたって「現代スイング」における重要なポイントを解説します。

第3回は、強いボールを打つために重要な「ダウンスイング」のポイントを教えてもらいました。また、レッスン動画で公開中の特別講座でも、門外不出のメソッドを藤本コーチが明かしてくれていますので、そちらもぜひご覧ください。

今回の対談の模様や教えてもらった内容は、記事の最後に掲載している動画でもご紹介しています。動画では藤本コーチが実演しながら解説してくれていますので、こちらもぜひご覧ください!

手打ちを防ぐには
左手の掌屈が重要です


― アマチュアが弱い球しか打てないのは手先でクラブを振ってしまうからだと思いますが、強い球を打つにはどうすればいいですか?

藤本 アマチュアに多いのはインパクトで体を止めて手だけを振るパターンですね。これではハンドファーストの形で強くインパクトすることはできませんし、フェース面もズレやすくなります。

― 「ゴルフは手打ちでいいんだ」などと乱暴に言われることもありますが、そういう考えについてどう思いますか?

藤本 そう考えたほうが簡単ですからね。でも、簡単だから、楽だからいいのかというと、自分はそうは思いません。力を出していくには体のエネルギーを効率的に使うべきですし、そうなればやはり体の使い方が重要になってきます。

― 具体的にはどうすれば?

藤本 手打ちを改善するにはP4のトップオブスイングから変えていくことが必要です。

というのも、アマチュアはP4でフェースが開いている場合が多いんです。これには理由があって、アドレスからクラブの重さに任せてバックスイングしてしまうと、クラブのトウが真下を向いてフェース面が開いてしまうんです。そのままダウンスイングすれば、当然インパクトでフェースが開いてボールは右に飛びますね。

― トップでフェースが開かなければいいんですね。

藤本 フェース面が斜め45度よりも少し上を向いてくるポジション。これがフェースが閉じた状態だということをまずは知ってください。そのために左手の掌屈が必要になるんです。

藤本 この状態を作ることができれば、あとは体を回してくるだけ。振り遅れてフェースが開くということが起こりません。

逆に左手が背屈するとフェース面は自分の正面を向きますが、これが開いている状態です。この状態から体を回してもフェースが開いているので当然ボールは右に飛んでしまいます。つまり体を使うと振り遅れてしまうと感じるのは、フェースが開いているからなんですね。

― トップオブスイングでフェースが閉じていれば、手の操作は要らないんですね。

藤本 そういうことです。ゴルフクラブの構造上、自然に任せてバックスイングするとフェースは開くので、意識的に左手の掌屈を入れることがポイントですね。ここが理解できれば右に飛ぶこともなくなりますし、強い球を打てるようになると思います。

藤本コーチが実演解説!
今回の対談&レッスン動画


藤本 敏雪

1982年京都府生まれ。京都産業大学ゴルフ部で主将を務め、卒業直後にレッスンの道を志す。
2018年にジョージ・ガンカスコーチの存在を知り、日本の常識を覆すスイング理論や情熱的なレッスン動画に魅了され、自身のゴルフに採り入れるとスイングが劇的に改善。ガンカスの理論にトライしたスイング動画をSNSに投稿しているとガンカス本人とコミュニケーションできるようになり、2019年1月、アメリカで遂に直接対面を果たす。
現在は全国を飛び回りながら世界基準のスイングを指導する日々。「スイングだけならアマチュアがプロを超えることができる」という信念のもと、熱いレッスンを展開中。


Honda GOLF編集部 小林一人

Honda GOLF編集長のほか、ゴルフジャーナリスト、ゴルフプロデューサー、劇画原作者など、幅広く活動中だが、実はただの器用貧乏という噂。都内の新しいゴルフスタジオをオープンし、片手シングルを目指して黙々と練習中。

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