マハゼ
分類
スズキ目ハゼ亜目ハゼ科マハゼ属
学名
Acanthogobius flavimanus
別名
デキハゼ(小型)
分布
北海道から種子島にかけての沿岸部。
大きさ
15cm前後のものが標準的で、最大で25cmくらいに育つ。
釣期
7~翌年1月ごろ。9~11月が最盛期。
棲んでいる場所
内湾や汽水域の砂泥底。場所によっては淡水域でも見られる。
生活史
1~3月にかけて、寒い地方から先に産卵行動に入る。オスは砂泥底にY字型の巣穴を堀り、メスを誘い入れて卵を産ませる。オスはふ化するまで卵を守る。
稚魚はプランクトンを食べて成長し、2cmほどになると海底で生活を始める。若魚は夏に沿岸の浅場や淡水域で盛んにエサをとり、冬にはやや深場へと落ちる。そして春に再び接岸し、産卵後に寿命を終える。
特徴
海底におなかをつけて暮らす底生魚。泳ぐ時は胸ビレを羽ばたかすようにする。基本的には肉食性で、多毛類や甲殻類などを食べる。
南日本ではウロハゼと同じ場所に見られるが、マハゼのほうが小型で、やや細長く、ウロハゼは下アゴが前に出ている。
主な釣り方
夏になるとごく浅い場所で釣れるため、ウキ釣りやミャク釣りで多くの人に楽しまれている。船釣りでは小型のスピニングタックルや中通しの和ザオでねらう。
美味しい食べ方
江戸前の天ぷらには欠かせない食材。佃煮や甘露煮、大型であれば刺身もいける。デキハゼと呼ばれる小型のハゼは丸ごと空揚げにする。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。