"5ステージセオリー"でエサの動きを意識
「タタキ・タルマセ・聞きアワセ」釣りをマスターしたら、ほかの釣り方も試してみよう。誘い方や
アタリの出し方には多彩なバリエーションがあり、それらを少しずつ覚えていくことで、
カワハギ釣りはさらに面白くなる。ここではそのヒントとなる"5ステージセオリー"を紹介する。
これは、エサの動きを5つの段階に分け、カワハギがどのステージで釣れるかを探っていくという考え方だ。基本的にはステージ3からスタートして、エサが取られてしまう時はステージ4、さらにステージ5へとエサの動きを速くしていく。逆にエサが残る場合は、ステージ3→2→1へと徐々にスローダウンしてみよう。
実際の釣り場では、同じ方法で釣り続けることはほとんどない。それぞれを組み合わせたり、状況の変化に応じて変えていくのが普通だ。そんな時、この5ステージを念頭に置いておけば、釣れない時の対応方法をシステマチックに把握することができるのだ。
5ステージセオリー
この操作には中オモリ1.5号以上が必要。エサは海底で完全に静止している状態で、従来の呼び方では「ハワセ」と言い、カワハギが最もエサを食いやすい状態である
これも中オモリが必要で、オモリを着底させたままサオ先をゆっくり上下させる。すると、海中ではオモリを起点に中オモリがゆっくり上下し、同様にエサもスローに動く。また、中オモリを打つ位置によってもエサの動きが変わる
中オモリはあってもなくてもいいが、ステージ3から2または1に移る場合には必要となる。手順はオモリ着底後、底をトントンと叩く。いわゆる「タタキ」の一種といえる
オモリを完全に底から離すため、中オモリは必要ない。いったんオモリを着底させてから、オモリを底から離したまま、サオ先を細かく上下させて小突くように誘い続ける。誘いのペースとストロークはカワハギの活性に合わせることが大事
ステージ4の誘いの動作はそのままに、上下の幅を加えたもの。具体的には、サオ先を細かく動かす誘いを続けながら、サオの長さ分を目安にタナを探るようにして仕掛けの位置をゆっくりと上下にずらしていく。エサを最も激しくかつ広範囲に動かすステージ
釣果アップのコツ
エサが全部取られてしまう「ツンツルテン」はエキスパートでも起こること。カワハギがいる証拠でもあるので、エサの動かし方を変えて再チャレンジしよう。具体的にはエサをより速く動かして、止める時間を短くしてみる
カワハギと同じような場所にいる
キュウセン。こうしたエサ取りが多い場所ではエサを頻繁に動かしたり、場合によってはオモリを海底から離して探る方法も有効だ
常に鋭いハリを使うことは非常に大事なポイント。カワハギが1尾釣れるごとにハリを交換してもいい。また、口からハリを外すよりも、ハリスごと交換してしまったほうがスピードアップに繋がる
通常はひとつのハリにアサリ1個をセットするが、アタリが遠い場合は2~3個を重ねて刺して大きなエサでアピールするのもいい
カワハギのハリには「早掛けタイプ」「ハゲバリ型」「セイゴ型」などの種類があり、わずかな違いで釣れ方に差が出ることがある。ハリのサイズを変えてみるのも一手
※このコンテンツは、2010年12月の情報をもとに作成しております。 最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。