ハゼは日本全国の沿岸部にすんでいる魚だ。簡単に数が釣れるため、非常に身近な存在である。釣りの対象魚としてもっとも人気があるのは東京湾一帯だろう。
タナゴや
テナガエビなどと同様に、小物でも釣趣を重んじる「江戸前の釣り」のひとつとして、古くから愛されてきた。
ハゼにはたくさんの近縁種がいるが、釣りの対象魚になっているのはおもに
マハゼ。
汽水域や内湾の砂泥底を好み、海底付近でエサをとる。夏になると浅瀬に押し寄せ、川に入り込んで淡水で釣れることもある。
ハゼの寿命は1年。春から初夏に生まれたものが徐々に成長して、夏休みのはじめには10cm前後になる
7月ごろはまだ「デキハゼ」と呼ばれる小型が多いが、8月もお盆を過ぎると20cm近いハゼがサオを曲げてくれる
ハゼは海底におなかをつけて生活する。砂地が大好きなので、岩場ではあまり釣れない
腹ビレは吸盤のようになっているので、時には護岸の壁にぴったり張りついていることも
頭部をよく見ると、身体のわりに口が大きいことが分かる。この口でエサをひと呑みにするため、大型のほうがハリに掛かりやすい傾向がある
ハゼ釣りに難しいテクニックは要らない。身近にある安全な場所で、子供から老人まで誰でも楽しめるのがいいところだ
※このコンテンツは、2010年8月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。