トラウトフィッシングは渓流のオフシーズンも楽しめる。その代表格といえるのが、近年各地で開設されている「冬季ニジマス釣り場」での釣りや、「エリアトラウトフィッシング」と呼ばれる管理釣り場での釣りだ。同じトラウトフィッシングながら、フィールドの違いによって必要な知識やテクニックは異なる。それぞれの特徴と必要なテクニックを、エキスパートによる解説を交えて2回に分けお伝えする。今回は「冬季ニジマス釣り場」編!
流れを泳ぐ大型魚にチャレンジ!
こんにちは。Honda釣り倶楽部の監修をしているつり人社の八木です。
最近、各地で増えている渓流のオフシーズンの釣り場に「冬季ニジマス釣り場」があります。元々はヤマメやイワナといった渓流魚の釣りが、産卵保護のため翌年の春まで禁漁になる間、河川を有効利用しようと一部の漁協が始めたものですが、オフの間もパワフルな魚を相手に釣りが楽しめるとあって、年々釣り場が増えています。ただ、魚を手にするにはテクニックも必要。
そこでとっておきのゲストをお迎えしました!
小林さん、今回は手ごわい場面も増えてきたという、冬季釣り場のニジマスを釣るためのテクニックをぜひ教えてください。うってつけの生徒役も用意しました!
そういう部分も含めて、今回はみっちり「冬季ニジマス釣り場を楽しむコツ」を小林さんに教えてもらいましょう!
自然豊かなニジマス釣り道場へ
都内から釣り場までは2時間半ほどのドライブ。12月下旬、新井と小林さんがFITに乗って向かったのは、群馬県多野郡上野村を流れる神流川(かんながわ)。そこに設定されている上野村漁協の「冬季ハコスチ釣り場」が今回の釣り場だ
各地の冬季ニジマス釣り場は自然河川を利用している。そこで服装&装備は渓流を釣る時と同じウエーダー&ウエーディングシューズ着用が基本。小林さんは予備のルアーや軽食をリュックに入れて携行し、そのリュックに大型のニジマスをすくえるランディングネットを取り外しが可能なリリーサーを介して吊り下げている