渓流オフシーズンに楽しむトラウトフィッシングを徹底攻略!冬季ニジマス釣り場 編(2ページ目)

基本の釣り方&
ルアーセレクト

釣り支度を終えた小林さんと新井は、最初に釣り場を見て回る。冬季ニジマス釣り場は魚の姿を目で探せるところも多い。あとはどんなルアーでどのようにねらうかを考えて釣りをするのが基本だ。

川にはレッドバンド(ニジマス特有の赤い模様)が鮮やかなハコスチが確認できる
まずは小林さんが流れにルアーを投じ、魚の動き方やルアーに対する反応を探っていく
小林さん、こうした冬季ニジマス釣り場では、まずどんなところをねらっていけばいいのでしょうか?
そうですね、魚が釣れるか釣れないかは、その日の魚の活性によっても変わるので一概には言えませんが、「魚が定位しやすく」「ねらった時に釣れやすい場所」はあります。
たとえば冬季ニジマス釣り場に多い、広い淵であれば、
①「淵の流れ込み周辺やその延長上」
②「淵の中間部分の対岸側(特に流心が対岸寄りにある場合)」
③「淵の後半にある深い部分(淵尻周辺)」は、魚が定位しやすく、かつルアーを通した時に反応する魚が多い傾向があります。
①淵の流れ込み周辺やその延長上
②淵の中間部分の対岸側(特に流心が対岸寄りにある場合)
③淵の後半にある深い部分(淵尻周辺)
広い淵では魚のルアーに対する反応を観察しながら釣ることも多い。また、寒さが増すほど魚の動きもスローになる。こうした状況では、ねらう場所の極端に上流や下流に立つより、サイド気味のポジションからじっくり釣りをする
するとシンキングミノーで淵尻に定位する魚をねらっていた小林さんがヒット!
これがハコスチ。ヒレがピンと張ってコンディションも抜群だ

堂々とした顔は迫力充分。そして筋肉質な魚体とたくましい尾ビレでルアーにヒットしたあとも力強い引きを味わわせてくれる

おお、これがハコスチですか!
確かにニジマスですけど、本当にかっこいい魚ですね。
そうでしょう。魚の写真だけ見せたら、「北海道で野生のニジマスを釣ってきた!」といってもわからないくらいです(笑)
小林さんのヒットを見て、新井もさっそくハコスチに挑戦。しかし、朝からかなり冷え込んでいたこの日は、やはり反応が渋い。試しにフローティングミノーを使い、開始早々に一尾が食いついたのだが、残念ながら数秒でハリが外れバレてしまった
今のは惜しかったなぁ〜。低活性のせいか、ちょっとバイトが浅かったですね。
今日はかなり冷え込んで、魚もすぐにルアーに反応しない厳しい状況だと思うんですけど、小林さんはどうやってヒットに結び付けたんですか?
基本的には、その日の魚が、どんなルアーのどんなアクションに反応してくるのかを探っています。
大きくは「シンキングミノー」「フローティングミノー」「フローティングのクランクベイト」「スプーン」の4タイプを試していて、今日はミノーを目の前で動かすほうが、ヒットまでに至らない場合であっても、何かしらスイッチが入りそうな気配がありましたね。ただ、日が高くなって水温が上がるまでもう少し時間がかかりそうです。
ちょっと早いですけど、一度コーヒーブレイクにして、もう少し水温が上がって来るタイミングでまた釣ってみましょう。
よろしくお願いします!
冬の釣り場では適度に暖を取り集中力を保つことも大切だ。FITに積んできたテーブル&チェアを取り出す
ワンバーナーでお湯を沸かしたらしばしのコーヒータイム。キリッと冷えた空気の中で飲むコーヒーは香りも格別。この日の釣り道具について、新井もあらためて詳しい使い分けを小林さんに教わる
ちなみにこの日のFITは純正オプションのラジッゲトレイを装着。隅まで隙間なくカバーでき、濡れたランディングネットやウエーディングシューズも気軽に置ける
小林さんが常備する
冬季ニジマス釣り場の
おすすめルアー
①シンキングミノー(44mm)
ロッド操作により水中で素早く動かせる。魚の目の前で瞬間的にアクションさせ反射食いを誘う
②フローティングミノー(60mm/
ナチュラル色とアピール色の2タイプ)
リールを巻くと潜り、止めると浮き上がるアクションを利用。リールを巻いた時の動きで反射的に魚に反応させ、止めて浮かせる間(ま)で食いつかせる。カラーによって反応が違うこともあるので、対照的な色を持っているとよい
③フローティングのクランクベイト
(30mm)
ゆっくりリールを巻くことでヨタヨタと動くアクションを利用。警戒心が強くミノー系の緩急の付いた動きを魚が嫌がる時に有効
④スプーン(4g)
ミノーやクランクベイトの動きに反応しない魚をヒラヒラとした動きで誘う。また、魚が高活性の時は早巻きで使うと反応しやすい
  • ※走行中は安全のため、シートベルトをお締めください。
  • ※安全のため、走行の際は後方視界をしっかり確保してください。
  • ※このコンテンツは、2025年1月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。