さっそく釣りを開始。テナガエビは梅雨頃にペアリング・産卵のため浅い岸際に移動してくる
膝上から腿くらいまでの水深の場所をねらう。シーズン初期に短いサオでテンポよくテナガエビの居場所を探っていく場合、あまり深いところだとエビの反応が得にくい。浅めの場所をテンポよくチェックするほうがアタリを早く得られる
大川さん、どうですか?
テナガエビがいればウキがスーッと横や縦に動くはずですが、今日はちょっとまだ反応がないな。川の水もハイシーズンに比べると少し冷たい感じがします。
そうだね〜。私もあちこち仕掛けを入れていますが、まだちょっとお留守な感じですね。臭いのより強いエサのほうがいいのかなとも思うので、今はミミズを使っているんですが、違うエサも試してみようかな。
大川さんが取り出したのは、なんと護岸の際を泳いでいた群れを「すくって捕まえた」というハク。写真の右上に写っているボラの稚魚だ
それで釣るんですか!
テナガエビ釣りのエサといえば、定番はアカムシかミミズ。あとは生ハムや魚肉ソーセージでねらう人もいますが、ハクを捕まえてエサにするという人は初めて見ました。
エサの地産地消ですよ(笑)。背中や身の部分をハサミで小さく切ってハリに付ければ、意外に釣れるんですよ。ちなみに生ハムは私もよく使います。あれも臭いは強いけれど調達しやすくていいエサですからね。
なるほど〜。ベテランならではの探究心の深さに感服です!
タイプの違うエサも試しながら、テナガエビが潜んでいそうなブロックの陰に仕掛けを入れていく。テナガエビ釣りは複数人でサオをだすと探れるスポットも増える
ここは江戸川のテナガエビ釣り場の中でも上流寄りのポイントですが、少し季節が早かったかな? さすがに「初物」となると簡単には釣らせてくれないようです!
今日は午後になると潮が上げて来ますよね。場所によってはあまり潮が満ちていると釣りにくい時もありますし、下流のポイントも早めに見に行ったほうがいいかもしれません。
そうですね。大きく場所を変えたほうが吉と出そうです。さっそく移動しましょう!