都会の川でテナガエビの
初物を味わう!

都会の川でも気軽に始められ、食べても美味しいことから大人気のテナガエビ釣り。シンプルな釣りでありながら、ベテランも夢中になる楽しさがある。本格シーズン到来を目前に、初アタリを探し、さらに味わう釣りに出発! はたしてその結果は?

夢中になれてさらに美味しい!

こんにちは。つり人社の八木です。
今回は“テナガエビを釣って、今シーズンの初物を味わう!”をテーマに、SmaChari(電動アシスト自転車)を活用した釣りをお届けします。
この釣り、子どもや初心者でも楽しめるのに、ベテランもハマる奥深さがあるんです。江戸っ子には昔から親しまれてきた釣りですが、最近は中部や関西でもブーム。その人気はますます拡大しています。
今日はこの釣りのベテランの大川さんに相棒になっていただいて、楽しく、美味しいミッションに挑戦したいと思います!
こんにちは。大川です。
テナガエビ釣りは、「釣ってよし、食べてよし」を、都会の川という身近なフィールドで体験できるのがいいところ。ハイシーズンの6~7月になれば、いろいろな場所でテナガエビの釣果が聞かれるようになりますが、潮の満ち引きや季節の進み具合で居場所を変えたり、仕掛けやエサのわずかな違いで反応が変わったり、なかなか手ごわい部分もあります。
でもだからこそ、ベテランでもつい夢中になるんですよね。
そうなんですよ!
で、大川さんには以前、雑誌の取材で都会の川でのウナギ釣りをやってもらったことがありました。その時、都会の釣り場で電動アシスト自転車を上手く活用して、釣りをするメリットの話でも盛り上がったんですよね。
そうそう。ですので今回のお誘いをいただいた時も、これは楽しみと思いましたよ。ちょうど今シーズンのテナガエビのようすを見て回りたいなと思っていたところでした!
で、今日はまだ走りの時期ですが、「クルマ+SmaChari(電動アシスト自転車)」の強みを存分に活かして、初物を釣り、さらにその場で味わってみたいなと。
いいですね〜。昔から「初物は75日寿命が延びる」と言いますからね。それに釣りたてをその場で味わうというのは、実は私の得意分野ですよ(笑)。
道具もしっかり持って来ましたから、まずは肝心のテナガエビを探しましょう。
ハイ、ではよろしくお願いします!
5月上旬、STEP WGNでやって来たのは江戸川の河川敷にある葛飾区の柴又公園駐車広場。近隣のサイクリングロードにアクセスできる
荷室に積んできたのは「SmaChari(電動アシスト自転車)」を搭載した2台のe-Bike。STEP WGNは3列目シートを床下に収納し、フラットなラゲッジスペースを作ることができるので、このように自転車2台と釣り道具の組み合わせでも余裕で積載できる
道具をしょったらいざ出発。テナガエビは釣りに必要なものもコンパクトにまとめられる

移動の自由が釣果を分ける!

駐車場を出たあとは、まず上流1kmほどにあるポイントをめざす。通常、都会の川で広範囲にテナガエビ釣りのスポットを探索したいと思っても、ポイントごとに川に近い駐車場を見つけることは難しい。それが今回のスタイルなら、1つの駐車場を起点に可能性のあるポイントを広範囲に探ることできる
今日は複数のポイントを一気に回ります! 江戸川、荒川、多摩川など、都市部を流れる大きな川のサイクリングロードは、こういう時に本当に便利ですよね。
そうですね。このスタイルなら川沿いを無駄なく見て回れるので、地元の人しか来ていないような穴場的なスポットも見つけられると思いますよ。釣果のチャンスもきっと増やせます!
最初にやって来たのは「トンガリ帽子の取水塔」の名で知られる葛飾区金町浄水場取水塔付近のブロック帯。周辺は広範囲にテトラブロック帯が続き、テナガエビのいそうな隙間が無数にあるのだが、駐車場から歩いてくるのは大変な場所だ
さっそく釣りを開始。テナガエビは梅雨頃にペアリング・産卵のため浅い岸際に移動してくる
膝上から腿くらいまでの水深の場所をねらう。シーズン初期に短いサオでテンポよくテナガエビの居場所を探っていく場合、あまり深いところだとエビの反応が得にくい。浅めの場所をテンポよくチェックするほうがアタリを早く得られる
大川さん、どうですか?
テナガエビがいればウキがスーッと横や縦に動くはずですが、今日はちょっとまだ反応がないな。川の水もハイシーズンに比べると少し冷たい感じがします。
そうだね〜。私もあちこち仕掛けを入れていますが、まだちょっとお留守な感じですね。臭いのより強いエサのほうがいいのかなとも思うので、今はミミズを使っているんですが、違うエサも試してみようかな。
大川さんが取り出したのは、なんと護岸の際を泳いでいた群れを「すくって捕まえた」というハク。写真の右上に写っているボラの稚魚だ
それで釣るんですか!
テナガエビ釣りのエサといえば、定番はアカムシかミミズ。あとは生ハムや魚肉ソーセージでねらう人もいますが、ハクを捕まえてエサにするという人は初めて見ました。
エサの地産地消ですよ(笑)。背中や身の部分をハサミで小さく切ってハリに付ければ、意外に釣れるんですよ。ちなみに生ハムは私もよく使います。あれも臭いは強いけれど調達しやすくていいエサですからね。
なるほど〜。ベテランならではの探究心の深さに感服です!
タイプの違うエサも試しながら、テナガエビが潜んでいそうなブロックの陰に仕掛けを入れていく。テナガエビ釣りは複数人でサオをだすと探れるスポットも増える
ここは江戸川のテナガエビ釣り場の中でも上流寄りのポイントですが、少し季節が早かったかな? さすがに「初物」となると簡単には釣らせてくれないようです!
今日は午後になると潮が上げて来ますよね。場所によってはあまり潮が満ちていると釣りにくい時もありますし、下流のポイントも早めに見に行ったほうがいいかもしれません。
そうですね。大きく場所を変えたほうが吉と出そうです。さっそく移動しましょう!
駐車場まで戻ったところでさらに下流へ。河川敷に整備された舗装路は、クルマ・バイクの乗り入れが禁止されているので気持ちよくペダルを漕ぐことができる。トータルで6kmほどを一気に走って江戸川に架かる市川橋を渡り、最初にサオをだした右岸側(東京都葛飾区・江戸川区)から、対岸の左岸側(千葉県市川市)に下りた
それにしても電動アシストがパワフルなのでグングン進めるな〜。風も受けられて気持ちいいし、これはちょっと感動します!
河川敷から橋に上がって、また河川敷に下りるのに結構なアップダウンもありましたけど、どこでもスイスイと進めるので長距離の移動も苦になりませんね。年齢的に「ベテラン」の私もむしろ楽しいくらいです(笑)
  • ※走行中は安全のため、シートベルトをお締めください。
  • ※安全のため、走行の際は後方視界をしっかり確保してください。
  • ※このコンテンツは、2025年5月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。