湖のボート釣りに
欠かせない魚探。
その電源に持ち込んだ
アイテムとは?
準備を済ませた千島さんと長島は同じボートで湖上に出た。八木も別のボートに乗り少し離れて二人を追走する。
今回、釣りに欠かせない群れを探す作業は、魚探の取り扱いに慣れていて知識も豊富な千島さんにお願いしました。千島さん、あとはお願いしたとおりで!
千島さん、さっきから気になっていたんですけど、魚探の横にあるその赤いボックスってポータブル電源ですよね?
そのとおり! 実は今回、魚探の電源をひと工夫してみようと思って、これを持って来たんだよ。
魚探用の電源として千島さんがボートに持ち込んだのは「
LiB-AID(リベイド)E500」。充電式リチウムイオン電池を搭載し、家庭のコンセントやクルマのアクセサリーソケットから充電できるポータブル電源だ
どう、すっきりした外観と明るいカラーで、釣り用のボートに積むのにもぴったりでしょう?
最近、アウトドア用や車中泊用にポータブル電源が人気だけれど、もっと釣りらしい使い方があるんじゃないかなと思って、いろいろ試してみているところなんだよね。
なるほど! ボータブル電源って、たしかに最近、目にする機会が増えたなと思っていました。ですけど、ワカサギ釣りのボートに積んで、しかも魚探の電源にするというのは見たことがないです!
で、今回の魚探は、あらかじめ同期させておけば、スマホの画面にもリアルタイムで映っている画像を飛ばすことができるんだよね。
おおー、すると僕のスマホに連携してもらえれば、千島さんと同じ画面が手もとで見られるわけですね。でもスマホの電池消耗がちょっと心配だな……。
だからポータブル電源なわけ。長島君のスマホの充電もここから取ってもらいます。
そして、実は八木さんからもう1つアイテムを託されているんだよね。
ハイどうぞ。
千島さんから長島に手渡されたのは電気式のひざ掛け
なんですかそれ!(笑)
でも、たとえば子どもと一緒にボートのワカサギ釣りに来る時なんかも、こういうアイテムが使えればかなり便利ですね。
あっ、それでポータブル電源の出番だったのか!
LiB-AID E500はUSB出力端子2口と交流コンセント2口を搭載。今回はUSB出力端子1口から長島のスマホへ、交流コンセント2口から魚探と電気式のひざかけへそれぞれ給電した
ぬくぬくの釣り環境に手もとでリアルタイムに確認できる魚探の画面。勝利への大きなアドバンテージを手に入れた長島……なのか?
沖に漕ぎ出てしばらくすると、水深15mラインでヒメマスらしき魚影を確認。「魚探って電源が安定しないと画面にノイズが入ったりするのですが、LiB-AID E500は全く問題ないです」と千島さん。なお、この魚探はシガーソケットから給電できるようになっていたため、シガーソケットから交流電源に変換できるアダプターも併用した
湖上に漕ぎ出た千島さんと長島はしばらく魚探をチェック。すると事前の情報どおり、沖合の深いポイントではほとんど反応がなく、岸から比較的近い水深12〜13mラインに魚と思われる影が頻繁に映るようになった。
この分厚い影は間違いなくワカサギの群れですね。すごいな、魚探が水深を間違えるくらいボトム付近に影が出来ている(笑)
本当ですね! これがワカサギの群れなのか……。ヒメマスの反応もありそうですか?
縦に線を引いたように映る小さな影はおそらくヒメマスだと思います。まぁ、最初の釣り場はここでよさそうですね。長島さん、アンカーをお願いします!
魚の群れもしっかり見つけられたようですし、アンカーが利いてボートが落ち着いたらさっそく第1試合と行きましょう。時間は90分。では、スタートフィッシングです!
ポイントを決めたらアンカーを投入し、ワカサギやヒメマスの回遊がありそうな場所にボートを固定して釣り開始。ところどころに設置されている係留用のブイを利用することもできるのだが、この日は他のお客さんも多かったため、自分たちで選んだ場所にアンカーを入れて釣りをした
長島は少しでもリードを稼ぐためまずヒメマスをねらう。ただ、この日はヒメマスのご機嫌がかなり斜め。それらしき群れが映る水深に仕掛けを入れるのだが、なかなかアタリが出ない
当日の魚探の画像。ボトム付近に積み重なった赤い帯はワカサギの群れ。その上の横方向の線は単独で泳いでいるヒメマスと思われる
ワカサギは場所によって底付近が真っ赤に染まるほどの反応があった。この時は実際の水深が10mほどで、その上の影が湖底を埋め尽くしているワカサギになる。ワカサギが多すぎるため魚探が水深を勘違いしている状態だ
千島さんはワカサギ釣り用の電動リールを左右両手で操作。いわゆる電動二刀流でワカサギ釣りを開始。「ヒメマスは掛かる時に掛かる感じだと思うので、とにかくワカサギを釣る作戦です」