特製天丼をかけて勝負!秋の西湖で「ワカサギ」×「ヒメマス」の二刀流釣り対決(2ページ目)

湖のボート釣りに
欠かせない魚探。
その電源に持ち込んだ
アイテムとは?

準備を済ませた千島さんと長島は同じボートで湖上に出た。八木も別のボートに乗り少し離れて二人を追走する。

今回、釣りに欠かせない群れを探す作業は、魚探の取り扱いに慣れていて知識も豊富な千島さんにお願いしました。千島さん、あとはお願いしたとおりで!

承知しました! まぁ任せておいてください。
千島さん、さっきから気になっていたんですけど、魚探の横にあるその赤いボックスってポータブル電源ですよね?
そのとおり! 実は今回、魚探の電源をひと工夫してみようと思って、これを持って来たんだよ。
魚探用の電源として千島さんがボートに持ち込んだのは「LiB-AID(リベイド)E500」。充電式リチウムイオン電池を搭載し、家庭のコンセントやクルマのアクセサリーソケットから充電できるポータブル電源だ
どう、すっきりした外観と明るいカラーで、釣り用のボートに積むのにもぴったりでしょう?
最近、アウトドア用や車中泊用にポータブル電源が人気だけれど、もっと釣りらしい使い方があるんじゃないかなと思って、いろいろ試してみているところなんだよね。
なるほど! ボータブル電源って、たしかに最近、目にする機会が増えたなと思っていました。ですけど、ワカサギ釣りのボートに積んで、しかも魚探の電源にするというのは見たことがないです!
で、今回の魚探は、あらかじめ同期させておけば、スマホの画面にもリアルタイムで映っている画像を飛ばすことができるんだよね。
おおー、すると僕のスマホに連携してもらえれば、千島さんと同じ画面が手もとで見られるわけですね。でもスマホの電池消耗がちょっと心配だな……。
だからポータブル電源なわけ。長島君のスマホの充電もここから取ってもらいます。
なるほど!
そして、実は八木さんからもう1つアイテムを託されているんだよね。
ハイどうぞ。
千島さんから長島に手渡されたのは電気式のひざ掛け
「私の部下に風邪を引かせないでください」だって。
なんですかそれ!(笑)
でも、たとえば子どもと一緒にボートのワカサギ釣りに来る時なんかも、こういうアイテムが使えればかなり便利ですね。
あっ、それでポータブル電源の出番だったのか!

LiB-AID E500はUSB出力端子2口と交流コンセント2口を搭載。今回はUSB出力端子1口から長島のスマホへ、交流コンセント2口から魚探と電気式のひざかけへそれぞれ給電した

ぬくぬくの釣り環境に手もとでリアルタイムに確認できる魚探の画面。勝利への大きなアドバンテージを手に入れた長島……なのか?
沖に漕ぎ出てしばらくすると、水深15mラインでヒメマスらしき魚影を確認。「魚探って電源が安定しないと画面にノイズが入ったりするのですが、LiB-AID E500は全く問題ないです」と千島さん。なお、この魚探はシガーソケットから給電できるようになっていたため、シガーソケットから交流電源に変換できるアダプターも併用した

午前10時、第1試合開始!

湖上に漕ぎ出た千島さんと長島はしばらく魚探をチェック。すると事前の情報どおり、沖合の深いポイントではほとんど反応がなく、岸から比較的近い水深12〜13mラインに魚と思われる影が頻繁に映るようになった。

この分厚い影は間違いなくワカサギの群れですね。すごいな、魚探が水深を間違えるくらいボトム付近に影が出来ている(笑)
本当ですね! これがワカサギの群れなのか……。ヒメマスの反応もありそうですか?
縦に線を引いたように映る小さな影はおそらくヒメマスだと思います。まぁ、最初の釣り場はここでよさそうですね。長島さん、アンカーをお願いします!
了解です!

魚の群れもしっかり見つけられたようですし、アンカーが利いてボートが落ち着いたらさっそく第1試合と行きましょう。時間は90分。では、スタートフィッシングです!

ポイントを決めたらアンカーを投入し、ワカサギやヒメマスの回遊がありそうな場所にボートを固定して釣り開始。ところどころに設置されている係留用のブイを利用することもできるのだが、この日は他のお客さんも多かったため、自分たちで選んだ場所にアンカーを入れて釣りをした

長島は少しでもリードを稼ぐためまずヒメマスをねらう。ただ、この日はヒメマスのご機嫌がかなり斜め。それらしき群れが映る水深に仕掛けを入れるのだが、なかなかアタリが出ない
当日の魚探の画像。ボトム付近に積み重なった赤い帯はワカサギの群れ。その上の横方向の線は単独で泳いでいるヒメマスと思われる
ワカサギは場所によって底付近が真っ赤に染まるほどの反応があった。この時は実際の水深が10mほどで、その上の影が湖底を埋め尽くしているワカサギになる。ワカサギが多すぎるため魚探が水深を勘違いしている状態だ
千島さんはワカサギ釣り用の電動リールを左右両手で操作。いわゆる電動二刀流でワカサギ釣りを開始。「ヒメマスは掛かる時に掛かる感じだと思うので、とにかくワカサギを釣る作戦です」
開始早々、いきなり鈴なりの多点掛け。8本バリ仕掛けのすべてにワカサギが連なった
いやー、長島君、西湖のワカサギはすごいことになっているよ。群れの厚さが桁違いだし、1日集中してねらい続けたら「十束(じゅっそく=1000尾)」も普通に行っちゃうんじゃないかな。それに釣れるワカサギの型もいいよ。
うーん、ヒメマスがこんなに苦戦するとは予想外だったな……。今のところサビキ仕掛けのサオ2本でねらっていて、エサもイクラとジャンボサシを交互に付けて万全を期してるんですけど反応がまったくありません。仕掛けは上手く群れのいる層に入っているはずなんだけどなぁ……。
ヒメマスの釣りってけっこう当たり外れがあるんだよね。釣れる時は簡単に釣れてしまうけれど、タイミングが合わないとエサを全く食わなかったりする。もしかして今日はエアポケット日なのかも……。
ヒメマスの反応に悩む長島をよそに次々とワカサギを掛ける千島さん。ハリに掛かった魚を外す作業が非常に手早い
第1試合後半、「もうたまりません! 僕もワカサギをねらいます‼」とヒメマスをたくさん釣ってリードする作戦を一度諦めた長島。するとまもなくヒット。「釣れるってやっぱり楽しい!」と勝負も忘れて笑顔になった
ふと思ったんだけれど、ヒメマスって置きザオで釣っている人もけっこういるんだよね。ボートは波で揺れるから、それが自然な誘いにもなるし、長島君もヒメマスのサオはボートから下ろしておいて、ワカサギを釣ったらいいんじゃない? あ、敵にアドバイスを送ってしまった!
言われてみればそうですね! ヒメマスが釣れていないのはちょっと悔しいですけど、釣りは意固地にならないこともだいじですからね。
よし、「今日は千島さんに1匹もヒメマスが釣れない」「でも僕の置きザオにはヒメマスが掛かる」「だから僕もワカサギを釣っていれば大丈夫」作戦に切り替えます!
それで長島君が勝てるんだっけ?(笑)
まぁ、いずれにしても僕も本気モードでワカサギを釣り続けますよ。
長島も電動タックルを両手に二刀流のワカサギ釣りに挑戦。諦めることなく名人に食いついていくのだった。やがて第1試合が終了。ヒメマスはどちらにも釣れなかった
  • ※走行中は安全のため、シートベルトをお締めください。
  • ※安全のため、走行の際は後方視界をしっかり確保してください。
  • ※このコンテンツは、2024年11月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。