特製天丼をかけて勝負!
秋の西湖で「ワカサギ」×「ヒメマス」の二刀流釣り対決

今年も各地でワカサギ釣りのシーズンがスタート。さらに一部の湖では、ワカサギに加えてトラウトもねらうことができる。山梨県の西湖へ、釣欲も食欲も満たす欲張りなボート釣り対決に出かけた!

ワカサギだけじゃない秋の湖

こんにちは。Honda釣り倶楽部の監修をしている、つり人社編集部の八木です。今回は富士五湖の1つである西湖にやって来ました。秋といえばワカサギのシーズン。今回はワカサギ釣りの名人をお迎えしつつ、またまた釣り対決をやってみたいと思います。

こんにちは! 春からは渓流釣り、秋からはワカサギ釣りで、全国のフィールドに出かけている千島です。八木さん、今日はなんだか忙しい釣りをするそうですね(笑)

そうなんですよ。で、今日は千島さんの胸を借りるべく、編集部から若手を連れてきました。

こんにちは。『月刊つり人』編集部の長島です! 前回は西伊豆でエギングにチャレンジしましたが、今回は秋の湖。上司(=八木)からは、「対決のルールは当日まで内緒!」と言われているので、ちょっとドキドキしています。
今回のアングラー
千島克也(ちしま・かつや)さん
千島克也(ちしま・かつや)さん
大手釣り具メーカーの渓流釣りテスターを務め、秋から冬にかけてはワカサギ釣りの名人としても活躍しているアングラー。埼玉県出身で小さい頃から地元の荒川で釣りをして育つ。
長島祐馬(ながしま・ゆうま)
長島祐馬(ながしま・ゆうま)
『月刊つり人』編集部員。今回は上司の八木に命じられ、「とある釣り対決」を千島さんとするため西湖にやって来た。
10月上旬、水平基調の洗練されたデザインのVEZELでやって来たのは西湖の釣宿「丸美」。釣り用ボートの貸し出しをしているほか、遊漁券、仕掛け、エサなどの販売をしており、温かい食事が食べられる食堂と宿泊施設もある
ボートの出艇場所は釣宿の裏の浜。受付と料金の支払いを済ませたらそこまでクルマで移動し、着替えて釣り道具を積み込んだら出艇の準備は完了だ

ワカサギとヒメマス。
2種類の魚をミックスした釣りで
重量勝負!

八木さん、気になる「対決のルール」なんですけど、まさか千島名人に「ワカサギ釣りで勝て!」とかじゃないですよね?

いや、その通りだよ。君も頑張ればなんとかなるでしょ?(笑)

なりません!

まぁ、それは半分冗談として、今回は西湖ならではのルールを設けることで、長島君にも勝機を見出せるチャンスを作りました。この湖の大きな特徴は、春と秋の2回、ワカサギ釣りとヒメマス釣りを同じ遊漁券で楽しめること。そのうえで、事前にお聞きしたら、千島さんも西湖でヒメマスをねらったことはまだないそうなんだよね。

※西湖のワカサギ・ヒメマス釣りは、毎年3/20〜5/31と10/1〜12/31が解禁。遊漁券は大人1700円/女性・中学生850円/小学生以下は無料。釣りができる時間は季節により決まっている
https://lakesaiko.com/fishing/
ヒメマス釣りとワカサギ釣りだと、道具が違いますからね。ただ、ワカサギをねらっていると、同じ仕掛けにヒメマスが食って来ることはあるんですよ。それでヒメマスが釣れたことはあります。ヒメマスも非常に美味しい魚なので、西湖では午前中はヒメマス釣りをやって、午後からはワカサギ釣りをやるというスタイルの人もいますね。
なるほど。やろうと思えば両方の釣りができるのか……。
こちらがヒメマス。ベニザケの陸封魚で、元は北海道の一部に棲息していたものが本州にも移植された。本州では、西湖、芦ノ湖、中禅寺湖、十和田湖などで釣れる
こちらがワカサギ。元は海とつながる汽水域に棲息する魚だが、食べて美味しく淡水の湖にも適応できることから、全国の湖で食用や釣り用として放流されている

そこで今回は、ワカサギとヒメマスをミックスした、特別ルールの釣り対決を実施したいと思います!

ワカサギ&ヒメマスで
ミックス釣り対決!

ルール1:
二人で同じボートに乗り1回90分の釣り(試合)を2回行う。
ルール2:
勝敗は2回の釣りで釣れた魚(ワカサギとヒメマス)の総重量で競う。
ルール3:
ワカサギとヒメマスのどちらをねらうかは自由。ただし、長島はヒメマス釣り用の道具と仕掛けを使ってよいが、千島さんはワカサギ釣り用の道具と仕掛けしか使ってはいけない。そのうえで、両者ともヒメマスを最低1尾は釣ることとする。
ルール4:
サオは西湖のルールに従えば何本使ってもよい(ヒメマス釣りは最大で5本の決まりがある)
なるほど、僕がヒメマスをたくさん釣れば、千島さんにワカサギで大差を付けられても勝てる可能性があるということか……。

そういうこと。で、勝者には、丸美さんに特別に作ってもらう「ワカサギ&ヒメマスのW天丼」をご馳走します! もちろん食材はあなたたちが釣った新鮮な魚だよ。

おお~!
おお~!

では、準備を終えたらさっそく湖上に出ましょう。私も別のボートで追いかけるよ。

この日のレンタルボートはスペースに余裕がある14フィート艇。事前の釣果情報によるとワカサギもヒメマスも浜から近い浅めのポイントで釣れているとのことだった
ワカサギ&ヒメマスの釣り道具
ワカサギ釣りをする千島さんの釣り座。ボートの端(へり)に取り付けられるレールに、ワカサギ釣り用の電動リールと台座(左右)、釣ったワカサギを入れるバケツ(前)、エサ・ハサミ・カウンターを置くテーブル(手前)などを配置。さらに魚群探知機(魚探)の液晶画面を足もとに置く
千島さんのワカサギ釣りの仕掛け。仕掛けのハリ数は一度にたくさんの魚を掛けられる8~10本。オモリは7~14g。エサはワカサギもヒメマスもねらえるベニサシを使う。オモリは「重いほうが魚が掛かっても仕掛けが暴れないのでトラブルは防げるが、重すぎて仕掛けが動かないと1尾掛かったあとに(仕掛けが揺れず誘いにならないので)次の魚が掛かりにくい。そのバランスが大事」となる
長島はヒメマス釣り用のスピニングタックルを準備。ロッドとリールは船のキス釣り用やトラウト用などでOKだ。ミチイト(PE)は群れの深さに仕掛けを正確に入れられるように、水深が把握できるマーカーが付いているものがよい

ヒメマス釣りの仕掛けは専用のサビキ仕掛けが販売されている。オモリは15〜18号を使用。サビキ仕掛けのハリにはイクラやジャンボサシを刺す。なお、西湖のヒメマス釣りは、サオは1人5本まで、1日に釣ってよい数は1人30尾までというルールがある

あとはボート上でお尻の下に敷くクッション、釣った魚を保冷する小型クーラー、予備の釣り道具や食事をまとめて入れられるバッカンなどを用意。ボートの上を整頓しておくことがスムーズに釣りをするコツになる
  • ※走行中は安全のため、シートベルトをお締めください。
  • ※安全のため、走行の際は後方視界をしっかり確保してください。
  • ※このコンテンツは、2024年11月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。