白銀のアウトドアを満喫!桧原湖の氷上ワカサギ釣り&雪中キャンプ(2ページ目)

誘って、止めて、
小さなアタリをキャッチ。
アワセの加減を身に付けよ

キャンプチームの二人に千島さんが釣り方の基本をレクチャー。電動タックルの扱い方や仕掛けの動かし方を伝える
釣り場の水深は10m。指さしている底近くのちょっとした厚みが「おそらく底べったりにいるワカサギの群れ」だ。ワカサギは群れで泳いでおり、こうした反応が映っている時にトラブルなく仕掛けを下ろしていると釣れる確率が高くなる
佐久間さん、以前にワカサギ釣りをした時の釣り方は覚えていますか?
それがすっかり忘れてしまったので、イチからご指導をお願いします! ちなみに今日は電動タックル1台で釣りをするんですか?
Honda釣り倶楽部の記事をチェックしてきたんですが、ワカサギ釣りというと、両手に1台ずつの2台で釣りをする場面もよく見ますよね?

佐久間さん、ばっちり予習して来ていますね!(笑)

たしかに最近は「ワカサギ釣りといえば電動タックルの二刀流」という傾向がありますし、他の季節なら二刀流がメインなんですけど、こと氷上ワカサギ釣りに関しては、私は日頃から電動タックル1台でやることが多いんですよ。
そうなんですか? できるなら2台でやったほうがたくさん釣れそうですけど?
氷上ワカサギ釣りの季節は、湖も厳寒期で水温が下がるので、魚の活性もどちらかといえばスローです。さらに釣り場の水深も深めになることが多いので、2台のリールを決まったリズムで動かして釣るよりも、サオ1本でいろいろな誘いを試しつつ、小さなアタリに集中するほうが、結果的に釣果を伸ばしやすいと思っています。
なるほど〜。ということは、今日は僕も千島さんと「1対1の勝負」ができるわけですね。

若いって……いいなぁ……(笑)。でも、負けん気は釣りの上達にとても大切な要素。ぜひ千島先生に勝っちゃってください!

おすすめの仕掛けと釣りの手順
「氷上ワカサギ釣りの時期は、ねらうタナも底付近のみになることがほとんどです。また、テント内での釣りはスペースも限られるので、その点でもハリ数は少ないほど仕掛け絡みなどのトラブルが起きません」と千島さん。そこで佐久間さんとこいしさん用には4本バリ仕掛けをチョイス。千島さんと八木は6本バリ仕掛けを使用した。オモリは水深とワカサギのサイズに合わせて3gを使った

ワカサギ釣りで大切なのがエサ付け。「ハリはエサ(サシ)の端に刺してしっかりハリ先を出す」「サシはハサミでカットして小さくすると同時に中の体液が出るようにする」という2点がポイントだ。それらを効率よくやるには、1本のハリをサシの端に刺したら、隣にあるもう1本のハリを同じサシの反対側の端に刺し、最後に真ん中をハサミでカットするとよい

釣りを始める際はまずタナ取り(底取り)を行う。仕掛けを底まで落とし、オモリが底についたら指でスプールを少しずつ巻き戻し、徐々に穂先が曲がっていって、完全に曲がり切ったところがオモリが底をギリギリ離れる場所になる。その状態でミチイトを電動リールのスプールに付いているイト止メに留めておくと、次から自動的に水深ギリギリのところで仕掛けが止まる
その後は「仕掛けを下ろす」「叩き台を使って電動タックルをトントンと動かし、穂先(=水中の仕掛け)を揺する」「2~3秒ほど誘いを止めて穂先の変化を見る」の繰り返し。穂先が“プルプルッ”と揺れたらワカサギがエサに食いついた合図なので、すかさずリールを真上に持ち上げ、ワカサギの口にハリを掛ける
レクチャーが済んだら各々釣り開始。思わず無言になる
こんな感じでいいのかな? 早く釣れてほしい!

誘いを入れたら、しっかり止めて待ちましょう。そうしないとアタリがわからなくなりますよ。かといって、いつまでも止めすぎているのもダメです。

どうしてですか? 待っていてもいい時もあるような?
ワカサギって全く動いていないサシはエサとして認識しないようなんですよ。なのでこまめに「ここにエサがあるぞ」とアピールすることが、やっぱり釣果に直結するんです。
そうなんですね。ん?
今穂先が少し揺れたような。アワセも入れてみたので、とりあえずリールを巻き上げてみます。
ファーストワカサギをゲットしたのは佐久間さん! 小さなアタリだったので半信半疑だったが、見事に自力で釣りあげた
これはうれしいです! 万一、こいしさんに先を越されていたら、どんな騒ぎになるか容易に想像できますからね。
……………。
やっぱりバチバチなんですね(笑)

それからしばらくは、千島さんと八木が互いに連続ヒットとなり、釣りチームの面目躍如。アタリを出すための誘いと止めやアワセの安定感、仕掛けの入れ直しといったテクニックで一日の長を見せた

あっ、アタリだ、おりゃ!(電動リールを持った手を思い切り振り上げる)

こいしさん、アワセが大胆すぎます(笑)。それだとなかなか掛からないかも。

えっ? でも、アワセはしっかりしたほうがいいんですよね?
身体が大きくぶれるような動きは、実際は効率が悪いんですよ。それよりも「スッ」とまっすぐ上に引き上げる意識が大切。すると必要以上に大きくサオを動かさなくてもアワセが利きます。
なるほど〜。たしかにお二人の動きって、決して派手ではないですよね。

こいしさんのアワセは生まれ持った性格もあると思いますが、アタリを感知できているなら釣れるまではあと一息ですよ!

わかりました! 絶対釣るぞ〜!!
するとほどなくこいしさんも待望のワカサギをゲット

さらに千島さんから電動リールの「名人誘い機能(リールが自動的に誘いを行ってくれる機能)」のレクチャーなども受け、今どきのワカサギ釣り道具の進化も体感した

最終的にキャンプチームの佐久間さんが6尾、こいしさんが3尾、千島さんと八木の釣りチームがそれぞれ30尾ずつほど釣ったところで「キャンプ飯の食材調達完了」とし、午後からの雪上キャンプに向かうことに。桧原湖のワカサギはその美味しさでも知られる
  • ※走行中は安全のため、シートベルトをお締めください。
  • ※安全のため、走行の際は後方視界をしっかり確保してください。
  • ※このコンテンツは、2025年3月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。