伊豆&房総で旬の魚を釣りまくる!ナンバーワン干物作り対決!(4ページ目)

塩と水の割合、
黄金比率は1:7
はたして
「一番」旨かったのは?

釣ってきた魚はつり人社地下1階にあるキッチン付きスタジオで干物にするための下ごしらえ。塩水に浸けるまでの基本の手順は、①「ウロコを取って腹を開き」②「エラと内臓を取り除き」③「背開きまたは腹開きに切り開いて」④「必要に応じて頭を割り、血合いを歯ブラシで取り除く」で完了

ここで手先の器用さを発揮したのは長島。大学時代に魚の解剖もやっていたおかげで、魚をきれいに開くのもお手のもの

その後は「塩1:水7」の割合で作った塩水に、小型魚は15分、中大型魚は30分を目安に漬け込む

いや、正直、釣果的には我々の圧勝だったんじゃないかと思ったんだけど、若手チームも魚のバリエーションは豊かだね。
メッキ2種類とか、何よりイシモチとか、若手チームの魚には食べてみてのお楽しみという点では意外性があるよなぁ。
それにしても伊豆ってそんなに順調だったんですか! メジナの44cmにアオリイカもかなりいいサイズでうらやましい。
天野さん、干物ってどれくらい干すんですか?
「一夜干し」があるくらいだから、寒く乾燥した季節なら風通しのよい場所で翌朝まで干すだけでも充分美味しく出来るけれど、冬の晴天なら4〜5時間くらい天日で干せれば一番いいね。ちなみにこの「塩1:水7」の塩加減は、昔取材したこだわりの干物店で教えてもらったものだよ。
塩水に浸けた魚はそのまま干すと塩辛くなってしまうため、一度表面を水で洗って余分な塩分を洗い流したあと、釣具店やホームセンターで手に入る干し網に入れて一晩〜半日ほど風通しのよい場所に置く

干しあがった干物は、編集部がいつもお世話になっている魚料理が美味しい定食屋「魚玉」で釣り好きなご主人に焼き上げてもらった

焼き上がった干物を前に編集部員が集合! いよいよ実食して「ナンバーワン干物」を決定する
伊豆半島の魚
①クチブトメジナ / ②アオリイカ / ③アカハタ / ④オオモンハタ / ⑤オナガメジナ / ⑥カマス / ⑦ヒラスズキ / ⑧コチ / ⑨マアジ(アジ)
房総半島の魚
⑩イシモチ / ⑪ヘダイ / ⑫ムツ / ⑬シロギス / ⑭カマス / ⑮ギンガメアジ / ⑯カスミアジ / ⑰マアジ(アジ)

皆さん、お疲れさまでした! こうしていろんな魚の干物が並ぶと壮観だね。

伊豆の魚は9種、房総の魚は8種か……、最後にクロダイかシーバスが釣れていればなぁ。
こちらも2日目はかなり厳しい釣果だったからね。終わってみれば種類はわずかに1目(1種)差だったわけだ。

ということで、釣れた魚の種類は、「9対8」でベテランチームがリード!

やられた!
房総は風もかなり強かったらしいじゃない。その中では君たちもよく釣ってきたよ。

で、いよいよ「ナンバーワン干物」対決だね。皆さんには用紙を配るので、全部食べてみて、「旨いと思ったベスト5」をそれぞれ記入してください。1位は10ポイント、2位は8ポイント、3位は6ポイント、4位は4ポイント、5位は2ポイントで集計して、ポイント数が一番多い干物を「ベストワン」に認定します!

完成した干物は実食してみるといずれも旨い。ただしその中でも身の質や香りが魚によって少しずつ違う。「これは判定が難しいなぁ〜」と悩む編集部員たち

さて、結果が出ました、皆さんの用紙を掲げてください!

佐藤編集長
1位 アオリイカ(伊豆)
2位 アカハタ(伊豆)
3位 クチブトメジナ(伊豆)
4位 アジ(房総)
5位 コチ(伊豆)
天野
1位 アオリイカ(伊豆)
2位 アカハタ(伊豆)
3位 アジ(房総)
4位 イシモチ(房総)
5位 クチブトメジナ(伊豆)
長島
1位 アオリイカ(伊豆)
2位 ムツ(房総)
3位 イシモチ(房総)
4位 シロギス(房総)
5位 アカハタ(伊豆)
新井
1位 アオリイカ(伊豆)
2位 カマス(房総)
3位 カマス(伊豆)
4位 アカハタ(伊豆)
5位 イシモチ(房総)

総合順位

1位
アオリイカ(伊豆)
40ポイント
2位
アカハタ(伊豆)
22ポイント
3位
イシモチ(房総)
12ポイント
▼その他の魚のポイント
アジ(房総) 10ポイント
クチブト(伊豆)、
ムツ(房総)、
カマス(房総) 8ポイント
カマス(伊豆)6ポイント
シロギス(房総)4ポイント
コチ(伊豆)2ポイント

結果は、伊豆のアオリイカが40ポイントで満票の1位! したがって今回のナンバーワン干物対決の勝者は、佐藤・天野のベテランチームです!

ベテランチームがセンパイの意地を見せ面目躍如!

こうしてみるとなかなかユニークな結果になったね。アオリイカ、イシモチ、アジはある意味で順当な結果として、伏兵は2位になったアカハタかな?

どれも白身で干物にして美味しい魚が多かったけれど、アカハタは特に身が繊細でしたね。
そうだね。でも定番のアジもやっぱり他の魚と比べて旨かった(笑)。イシモチも旨いんだな。
個人的にはムツが一番意外性がありました。アオリイカは反則級の旨さってことはわかっていたので、釣られた時点で優勝はさらわれたなと思っていましたけど(笑)
僕はカマスがやっぱり美味しかったですね。イシモチねらいのドウヅキ仕掛けでたまたま釣れちゃった感じでしたけど、次はアジングタックルで釣りたいな。

私も試食させてもらったけれど、総合順位は妥当な結果だと思います。これだけいろいろ楽しめるなら、次は刺し身対決かな? 皆さん、お疲れさまでした!

  • ※走行中は安全のため、シートベルトをお締めください。
  • ※安全のため、走行の際は後方視界をしっかり確保してください。
  • ※このコンテンツは、2024年12月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。