午前中のヒットはニジマスに集中。釣れたルアーも次のアタリが遠くなったと思ったら、早めに交換して違う色や重さを試す
2号池のあとはログハウスに近い1号池へ移動。まず1.6gで釣り、しばらくすると魚がヒットするまでに時間がかかるようになったので、ルアーを1.3gに軽くすると再びアタリが連続した
コンスタントに魚が釣れるのはやっぱりすごい……。アタリが遠くなったと思った時、和田さんはどんな基準でスプーンを交換しているのでしょうか?
魚の反応が遅い(当たるけれども時間がかかる)と感じたり、表層に魚がいると感じる場合はスプーンを軽くします。逆に魚の反応が早い(比較的よく当たる)と感じられたり、アタリの出る層が深いと感じる時は重くします。
あとは管理釣り場の場合、定期的に行われる放流の際は、池に活性が高く動きも速い魚が入った状態になるので、定番とされる赤金色で2.4gなどのやや重めで動きも大きいスプーンを使います。
そういうしっかりとした組み立てをされているんですね。これならスプーンだけで釣りをしても、1日楽しめてしまいそうです!
1.6gのスプーンを使って釣り始めた新井もニジマスをキャッチ。ルアーが着水したらすぐにリールを巻き始める「即巻き」のほかは、自分で基準を決めて、3カウント(秒)、6カウント(秒)、11カウント(秒)など、決めた深さまでスプーンを沈めてからリールを巻くようにする。それにより「よく当たるタナ(=カウント)」を見つけるのがコツだ
クランクベイト、ポッパー、ミノー
多彩なルアーで釣りの幅を広げる!
和田さん、スプーンも面白いのですが、「スプーン以外にあと3つ」エリア攻略に使いやすいおすすめのルアーを挙げてもらうとしたら、何が候補に挙がりますか?
なかなか悩ましいですね(笑)。
その日の魚や池のコンディションによっても効果的なルアーは変わるので、これが絶対ということは言えないのですが、その中でも平均的に活躍する場面が多いものとしては、「クランクベイト」「ポッパー」「ミノー」を挙げたいと思います。
ずんぐりむっくりしたフォルムが特徴の「クランクベイト」はスプーンと並ぶ管理釣り場の定番ルアー。リールを巻くと沈み止めると浮くフローティングタイプと、なにもしない状態でゆっくりと沈んで行くシンキングタイプがある
この日はフローティングタイプがよくヒットした。「クランクベイトはスプーンよりもゆっくり引けます。単純にスプーンの釣りが難しければ、クランクベイトを投げてゆっくり巻くのがおすすめです」と和田さん
「ポッパー」は魚が水面を意識している時や、表層にいるがスプーンやクランクベイトへの反応が悪いときに有効。使い方は、軽くリールを巻きながら、サオ先も使って“チョン、チョン”と水面で動かし、ポップ音とドッグウォークアクションで魚を誘う
ポッパーは止めたときに魚がバイトする。そこで「誘う」と「止める」のメリハリを付けて使うのがコツ。「魚の反応が丸見えでなおかつよく釣れます。釣り自体が楽しいので、僕もよく使うルアーです!」と和田さん
そのほかによく使うのが「ミノー」。小魚の形をしたタイプのルアーで、ミノーも大きく分けてフローティングとシンキングの2タイプがある
管理釣り場の魚はスプーンやクランクベイトで釣るイメージが強いが、それらに比べると大きさがあるミノーにも実はよく反応する。特に今回のような水が澄んだ釣り場の場合、水中にあるルアーへの魚の反応を確認しながら釣りやすいのもミノーのメリットだ
まずは60mmサイズのフローティングミノーでニジマスをヒット。ミノーはタイプを使い分けることでねらう魚を変えることもできる
こういう多彩なルアーの出番があるところも、エリアトラウトフィッシングの楽しさなんですね。。
その通りです。まぁ、朝からみっちり釣りをしたので、少し休憩しましょうか。
ハイ! 和田さんの釣り道具もいろいろ見せてください。
開口部の広いFREEDはテーブルやチェアなどの荷物も取り出しやすい
お湯を沸かしてしばしのコーヒータイム。午後の釣りの作戦やいかに?