初心者でもオッケー!なのは、心強い先生のおかげ。
晴れ女子×雨女子、新緑の中央道へ。
ガーン! 雨だ……。
朝5時に起きてカーテンを開けた瞬間、私のテンションは一気にガタ落ち。自慢じゃないけど私、晴れ女なんです。このコーナー的には「晴れ女子」かな。雨の予報が出ていても、これまで大事な釣りの日はほとんど快晴だったのに。ひょっとして……。
「マリコちゃん、雨女!?」
「そうなんです。前にシーバス釣りをした時も、冬なのに雨が降ってきちゃって。エヘ♥」
エヘ♥ とか言ってる場合じゃないでしょ! 雨女子め!
たしかにシトシト雨が降っているくらいのほうが魚の活性も上がるから、釣りには良かったりするんだけど、今日は「ザーザー」って感じになりそう。どうしよう?
だけど、そんなのは余計な心配だったみたいです。中央自動車道を走って山梨県に入ると、やがて雨は上がり、曇っていた空もしだいに明るくなってきました。淡い紫色の藤の花があたりの山々を彩っていて、すごくきれい。空ばっかり気にしてたけど、景色を眺める余裕が出てきました。
大月ジャンクションから河口湖方面へ分岐して、都留インターチェンジで降りたのが7時半前。そこから30分ほどで今回の目的地「FISH・ON!鹿留」に到着しました。都内からたった2時間で山と緑に囲まれた大自然が……っていうのは大げさだけど、新緑のなかを運転しているだけで気分が良くなります。しかも、雲の間からなんと太陽の日差しが! やっぱ日頃の行ないって大事だよね~。
「おはようございます!」
ロッジの前で、インストラクターのワタナベ先生が出迎えてくれました。手にはちっちゃなスピニングロッドが2本。私とマリコちゃん用のレンタルタックルです。カンツリのいいところは、何も持たずにぶらっと出かけてもオッケーなこと。今日も手ぶらで来ちゃいました。
スプーン、ミノー、クランクベイトの3つがカンツリルアーの基本だよ
レンタルだと、安っぽいサオに太すぎるラインがセットされていたり、「本当は
PEラインがいいんだけどな……」(海釣りの場合です)とか、残念なこともありがちなんだけど、ここの場合はオリジナルのグラスロッドで、オレンジ色のブランクに「FISH・ON!」のロゴがいい感じ。リールも国産のしっかりしたモデルだし、4ポンドくらいの細いラインが巻いてある。「本気で釣らせてやるゼ!」って意気込みを感じるなぁ。
ワタナベ先生は、釣りを始める前にルアーの種類やタックルの扱い方を教えてくれました。これ、取材だからってVIP待遇なわけじゃないんですよ。希望するお客さんにはこうやって、イチから釣り方を指導してくれるそうです。もちろん無料のサービス。「1匹釣るまで面倒見ますよ」っていうから、頼もしいかぎりです。
釣りって上手い人に教わるのが一番なんですよね。特に名人になるほど「教え上手」だなぁ、というのが私の印象。沖釣りを始めたころも、いろんな人に優しく(時にはキビシク?)教わったおかげで、あっというまに釣りが大好きになりました(その節はお世話になりました!)。ワタナベ先生のレクチャーのおかげで、ほぼ初心者のマリコちゃんもかわいいトラウト用ルアーに興味津々。だけど私は、釣り場へ向かうほかのお客さんが気になってしょうがない。早くキャストしたい!
※撮影:浦壮一郎/文:水藤友基
※このコンテンツは、2010年5月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。