タックルは、水面でニジマスがワカサギを食べ始めた時に、その進行方向にタイミングよくフライを浮かべて待つキャストが必要なので、ロッドは11~12フィートで#6~8クラスのライト・ツーハンド、もしくはスイッチロッドがおすすめ。ラインはロッドに合ったフルラインもしくはシューティングヘッドの
フローティングタイプがよく、リーダーシステムはナイロンのテーパーリーダーの先に、ティペットの存在感を減らす意味で2X程度のフロロをつなぐものに実績がある。あまり長くしすぎず、全長で12~13フィートが使いやすい。
秋のワカサギを食べ始めたニジマスは、とにかく丸々と太っていて、国内でも最高クラスのコンディションのよさが魅力。今年も10月に入って、「大島」や「ボッケ」などのポイントで、50cm、60cmという大きさの良型が釣られ始めている。
釣り人が多く、魚の警戒心が高まっていると感じられる時は、ぽっかりと水面上にフライを浮かせるだけでなく、水に馴染ませて、あえて少し沈ませておくなどの方法も試してみよう。
この釣りが面白いのは、いざボイルに遭遇しても、実際にヒットを得るには工夫が求められるところ。フライのサイズが合っていないとなかなか食ってこないのはもちろん、ボイルしている魚をねらうときのフライは絶対に動かさないほうがよい、という経験者もいれば、逆にボイルの気配がない時にはしばらく漂わせておいたフライにアクションを付けたとたん、ひったくるような反応が得られることもある。
なお、フライに魚が出たら、しっかり
遅アワセの間をとって、あわてないというのは共通のアドバイス。
アワセはロッドを立てるだけだとスッポ抜けの原因になるので、上半身の回転を使って、サオを大きく横に動かすようにする。その際は、プレゼンテーションキャストのあと、水面に浮かべたラインがたるみすぎないよう、ラインをある程度引っぱってまっすぐにしておくこともコツになる。