
マイボートを使った釣りは、「手前船頭(自分自身が船長)」で、好きな場所に出向き、自由度の高い釣りができる。なかでも動力を利用しながら、免許不要で楽しめる「2馬力ボート」は、必要な機材の購入や保管もしやすく、これから挑戦してみたい人にも人気だ。本コーナーでは、その基本や魅力を紹介。第1回は「基礎知識&準備編」として、2馬力ボートの利用ルールや基本装備、主要な機材である船外機の特徴や扱い方をお伝えする。
目次
2馬力ボートとは、一般にミニボートともよばれる、釣りや水辺のレジャーで気軽に利用できる動力(船外機/エンジン)付きのボートのこと。以下の2つの条件を満たす場合に限って、「船舶検査の免除」と「小型船舶操縦免許を取得していない人の操縦」が認められているタイプのボートのことをさす。
釣りに関していえば、エンジン付きなので広いエリアを労力をかけずスピーディーに動くことができ、アクセスが難しいポイントも気軽に釣れるのが最大の魅力。海や湖の釣りには特にうってつけで、クルマでの運搬や自宅での保管も可能なため、愛好家が増えている。
ちなみに船外機の燃料はクルマなどと同じレギュラーガソリン。船外機には大きく分けて空冷式と水冷式があり、どちらも利用されているが、ここでは「軽量・シンプル・扱いやすい」といった特徴を備える、空冷式の『Honda BF2(以下、BF2)』を例に、2馬力ボートの基本的な知識を紹介していきたい。