The 35th Tokyo Motor Show 2001 - 2001.10

Fit FACT BOOK
安全技術 Safety technology

「人間尊重」を基本に。乗員はもちろん、歩行者にも安全なクルマづくりをすすめています。
基本は「人間尊重」。交通社会におけるすべての人の安全を考え、特に交通弱者といわれる歩行者の安全性を高める研究を積極的にすすめています。研究開発では、実際に起きたさまざまな事故のデータを徹底分析。正確で広範なデータを蓄積することで、さまざまな事故から人を守ることができると考えています。また国土交通省が実施する、クルマを高知能化することで安全性を高め、事故防止、被害軽減をめざすASV-2プロジェクトに参加、ASVの研究を進めています。
※アドバンスト・セーフティ・ビークル(先進安全自動車)
先進安全研究車 《Honda ASV-2》
Honda ASV-2では、Honda独自の視点からクルマのみならず二輪車にまで研究対象を広げ、より事故の現実に即した予知・予防安全に貢献することをめざし、研究しています。 運転負荷・被害軽減研究車
運転負荷・被害軽減研究 交通弱者保護研究 二輪車・四輪車
情報通信システム
ドライバーの運転負荷を軽減し、疲労による認知・判断力の低下を抑制することで、追突事故の予知・予防をめざした研究です。 ドライバーが、夜間、いち早く歩行者を発見できるよう視認性の向上と的確な情報提供を行う予知・予防安全技術の研究です。 クルマと二輪車双方に装備した通信システムなどにより、それぞれの車両の種類や位置、速度などの情報を無線で相互交換。状況に応じてドライバーとライダーに表示と音声で情報提供し、予知・予防を促すHonda独自の研究です。
●車線維持制御
●車線逸脱警報
●車速/車間制御
●渋滞追従制御
●追突速度低減システム
●Hondaナイトビジョン・システム
●アクティブ・ヘッドライト
Honda独自の衝突安全技術「Gコントロール」。衝突時の衝撃(G)をコントロールし、人への傷害を軽減します。
【乗員のためのGコントロール】
フルラップとオフセットの衝突安全を高次元で両立した「新・衝突安全設計ボディ」を実現。すべてのHonda車への適用をすすめています。また事故統計の分析から独自の研究目標を設定、クルマ対クルマの衝突実験を実施。高い水準にあるGコントロールをさらに進化させていきます。

※50%オフセット、時速55km/h、相手車両重量2トン
テスト車両による衝突実験
【歩行者のためのGコントロール】
クルマのスタイルが多様化している現在、死亡事故における傷害部位や加害部位も変化しています。この現実をふまえ、Hondaではより人体に近い構造で、なおかつ頚部・大腿部など計8カ所にデータ測定部位を拡大した第二世代歩行者ダミーを開発。ダミーを使った実際の衝突実験から、よりきめ細かなデータを集め、歩行者保護技術のさらなる向上をめざしています。
第二世代歩行者ダミー歩行者傷害軽減ボディ説明図

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