作動油の流れ(2)


■ディストリビューターバルブとピストンの動き

 作動油の循環についてディストリビューターバルブは重要な役割を持っています。ディストリビューターバルブはオイルポンプ側とオイルモーター側にそれぞれ配置され、ポンプ側はピストンが圧縮方向に動くときは、ピストン室と高圧室をつなぎ、伸び方向に動く時は、低圧室とピストン室をつなぐ働きをします。また、モーター側はポンプと逆の動きをし、この一連の働きでシリンダー内の作動油は循環します。





 このディストリビューターバルブの働きにより、エンジンの出力トルクは絶えず高圧の油圧に変換され、その反力によって、再度シリンダーを回転させるトルクに変換されます。ディストリビューターバルブの動きは偏芯させたリングによってコントロールするシンプルな構造で、常に一定の動作を行います。



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