開発の経過


 Hondaは、二輪車用エアバッグシステムの研究を1990年から開始し、初期の段階では二輪車用エアバッグとしての基本的な大きさや、形状、車体への支持方法などの基礎研究をおこないました。
 1996年からは、センサーシステムを含むエアバッグシステム全体を大型ツーリングタイプのゴールドウイング(1500cc)に搭載し、様々な形態の衝突テストをおこない、二輪車用エアバッグの効果性を追求しました。また、その他タイプの二輪車へのエアバッグ搭載の可能性と、より確かな二輪車用エアバッグ技術を得るため、大型スクーターをベース車とした研究も実施しました。さらに、多様な衝突条件での効果性を検証するため、高精度で衝突現象を再現でき、乗員(ダミー)の負傷レベルを評価できるコンピューターシミュレーション技術を構築しました。
 さらに、Hondaは広く世界の研究者からの意見の収集を目的に、これらの二輪車用エアバッグの研究結果を早い段階から、国際的な技術会議などで発表してきました。
 こうした研究で得られた技術により、量産車に適用できる「二輪車用エアバッグシステム」の開発に成功しました。








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