T.R.-C.ABS・M.A.-C.ABS
- 1995.09
前述のように、軽量、シンプル化を図った「New Dual Combined Brake System」と「New ABS」を有機的に結合した「T.R.-C.ABS」は、ST1100に搭載されている独立ブレーキのABSに対して質量でほぼ同等とすることが可能となりました。
また性能面においては、「New ABS」のスムーズな作動によって、片側の車輪がABS作動した後の入力追加後も自然なつながりが得られ、1つの入力操作で理想に近い制動力を得ることが実現しました。特に、図13に示すように、ABS作動後も入力を追加し前輪の制動力を増加させることで、ペダル入力だけでその車で発生できるほぼ最大の減速度を発生できることが最大の特徴といえます。また、リニアな操作性を実現させることで、路面状況の変化に必要以上の気をつかうことのないブレーキとしています。
このような「T.R.-C.ABS」の特徴は、ライダーがハンドリングやスロットル操作などにより集中でき、大型二輪車のライディングにゆとりをもたらすシステムとして、ブレーキ技術を進化させました。 |
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| 図12 T.R.-C.ABS システム |
| ■ペダルのみの操作で理想に近い制動効力を実現 |
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| 図13 T.R.-C.ABSの効果 |
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