ホンダは、このアンチロックブレーキシステムの完成のために、数年間基礎研究の後、1973年より本格的な研究開発を続けてまいりました。
第一段階は信頼性、経済性等から純メカニカルタイプの優先的研究を行いました。しかし、これは制御要素が少ないことなどから、1977年に研究を断念いたしました。
第二段階において、電子コントロールタイプのアンチロックブレーキシステムの研究を加速し、ほぼ基本的な機能を得ることができました。今現在、このタイプはさらに信頼性、作動フィーリングの改良、装着応用性等について研究開発を継続しています。
一方、1980年に英国のルーカス・ガーリング社から、同社が長年にわたって開発したハイドロメカニカルタイプのアンチロックブレーキシステム(STOP CONTROL
SYSTEM…SCS)の技術プレゼンテーションがあり、当社のALB研究経験から実車評価を行った結果、数々の改良必要項目はあるものの、かつて断念した純メカニカルタイプALBでは満たせなかった性能を、斬新なアイデアによりシンプルで、コンパクトな構造で得ていることを確認しました。その後、先の電子コントロールタイプと並行研究を開始し、ルーカス・ガーリング社と日信工業(株)の協力のもとに基本的なアンチロックブレーキ性能の向上、構造信頼性と装着性の大幅改良を進めた結果、このたびの発表にいたりました。 |
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MC-ALBに関するホンダの公開済特許
(41件-関連含む)
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性能、機能関係 |
…8件 |
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ハブ内収納関係 |
…18件 |
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補助システム関係 |
…10件 |
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その他 |
…5件 |
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ルーカス・ガーリング社所有基本特許
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