パワーユニット(2)


■2ステージ・ハイパーイナーシャポート
 インテークマニホールドに、特許出願中の技術である2ステージ・ハイパーイナーシャポートを採用しました。吸気通路の断面面積が、その流通方向に沿って「縮小→拡大→縮小→拡大」と順次変化。「横断面積の縮小による吸入流速の増大」と、「横断面積の拡大による吸入空気量の確保」とをバランスよく組み合わせることが可能となり、充填効率の向上による効果的な出力向上を実現しています。



■オフセットシリンダー
 通常、ピストンは燃焼時の圧力により押し下げられると同時に、シリンダーの側壁方向にも押し付けられる力が働きます。この側壁方向への力がフリクションロスとなっており、このフリクションを緩和するため、クランクの中心からシリンダーをオフセットしました。これにより燃焼の際の最大筒内圧力時にピストンとコンロッドが一直線になり、シリンダーの側圧(フリクションロス)を低減させ、燃焼で生み出されるエネルギーを最大限に活かせる仕組みとなっています。



■ローラーロッカーアーム
 新採用のローラーロッカーアームにより、カムシャフトとロッカーアームの接点で発生していたフリクションを低減。また、カムシャフトのジャーナル部にボールベアリングを使用することなどでパワーロスを解消し、低・中回転域でレスポンス性能が向上しました。






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