パワーユニット(7)


[CRF450R]

バッテリーレス電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)

 燃料供給方式をキャブレターから、新設計のスロットルボディー、樹脂製フューエルポンプを採用したバッテリーレスのPGM-FIを新採用。さまざまな環境変化にも対応し、燃料噴射量や点火時期を最適な条件に自動で補正するので、エンジンのポテンシャルを最大限に発揮させることが可能となりました。
 あわせて、スロットルボディーのボア径を50mmに大径化し、スロットル中間開度での出力特性を変更したことで、ドライバビリティーが大幅に向上しました。また、この大径化により、低開度からリニアな特性も同時に実現しています。スロットルボディー重量はFCRキャブレターの半分を達成し軽量化に貢献。そして、大幅に燃費が向上したことで、燃料タンク容量を2008年式モデルの7.2Lから5.7Lへと減少させることができ、車体軽量化に貢献しています。さらに、従来キャブレター車に装備していたホットスターターは、始動時のスロットル操作により同一機能が実現できるため不要となり、軽量化に寄与しています。
 電装システムとしては、走行中必要な電力をジェネレーターから供給するためバッテリーレスとなり、軽量化に貢献。ジェネレーターは二つのパルサーを備えることで、エンジンのクランク位置をより正確に検知し、最適な燃料噴射および点火時期を実現でき、扱いやすくパワフルなエンジン特性とするとともに良好な始動性も実現しています。
 また、PGM-FIインジケーター一体型エンジンストップスイッチをハンドルバーに装備しているので、容易にPGM-FIシステムの作動状態を確認することが可能となっています。


スロットルボディー

PGM-FIインジケーター一体型
エンジンストップスイッチ


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