CBR1000RR - 2004.04

 

ステアリング・ダンパー(2)






[ダンパーの構造]
 ステアリング・ダンパーは、ステアリング・ヘッドの上面に配置し、本体が車体フレーム側、内部に配置され減衰力を生み出すベーンがステアリング側に固定されています。
 ダンパー内部は、ベーンで左右にしきられる油室と制御油路で構成しており、作動油が充填されています。
 ステアリングと直結したベーンが回転すると、左右の油室間を移動する作動油の流れが生じ、その際に生じる作動油の流動抵抗が減衰トルクとしてステアリングに伝達されます。
 制御油路にはメインバルブ・チェックバルブ・リリーフバルブ・アキュムレータを配置しています。メインバルブは、ECUで制御されるリニアソレノイドの作動に応じて、制御油路の開口状態を変化させます。
 チェックバルブは、メインバルブ作動のため、作動油の流れを一方向に規制します。
 リリーフバルブはメインバルブと平行の油路に配置し、発生最大減衰力を一定以下に保ちます。
 アキュムレータは、温度による作動油の体積変化が生じた際、ダンパーの内圧を安定させるものです。


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