CBR1000RR - 2004.04

 

エンジン(2)


セミクローズドデッキシリンダーブロック

 高出力エンジンの性能を最大限に発揮するため、シリンダーブロックの剛性を高めるセミクローズドタイプを採用しています。これは、鋳造成形した新型ブリッジをシリンダーボア上部とブロックのアウターウォールとの間に一体成型することで、冷却性能を損なうことなく耐久性と信頼性の向上に貢献しています。

  ■シリンダーボア上部とブロックのアウターウォール間に
 ブリッジを一体成型


新設計鍛造アルミピストン

 高回転・高出力エンジンにおいて、慣性マスとフリクションロスを最小限に抑えることは重要な目標でした。「より小さく、より強く」を極限まで追求するためCBR1000RRには、鍛造アルミニウム製のスリッパー型ピストンを採用。サイドスカートの表面に高純度二硫化モリブデン粒子を高圧で吹きつけることで、ピストンが急速に上下する際の摩擦ロスを大幅に低減しています。さらに、オイルがピストンの下部に連続的に噴射される新型のオイルジェットを採用し、ピストンの冷却効率を高めています。

 


前ページへ前ページへ前ページへ目次へ次のページへ次のページへ次のページへ