SUPER XR/XR BAJA - 1993.03

SUPER XR/XR BAJA
XR/XR BAJA
 
ディメンション/足廻り

フレーム
 フレームは、メインフレームの主要部に角型断面鋼管を採用し軽量化と高剛性を高次元でバランスさせたセミダブルクレードル形式を継承して採用するとともに、今回スイングアームピボット部のモナカ構造の幅を24.5mmから20mmに変更し、剛性を低めに設定することによって、リアが受ける外乱を吸収し、車体の安定性を向上させました。
 さらに、ヘッドパイプ下部のパッチ長を延長することによって、ヘッドパイプ廻りの剛性を向上、前輪廻りの捻れを減少させて優れた操舵特性を実現しています。

スイングアーム
 スイングアームを12mm延長することによって、フロントへの分担荷重を増加させ、安定性の向上を図りました。
フレーム比較(XR250/XR BAJA)
フレーム比較(XR250/XR BAJA)
XR250ディメンション比較
XR250ディメンション比較


サスペンション
フロント/リアサスペンション
 サスペンションセッティングは、’96モデルで好評のフロント:φ41mm正立カートリッジタイプフォーク、リア:φ44mmリザーバータンク一体型ピギーバックタイプクッションを引き続いて採用しながらも、XR250のサスペンションストロークをフロントで5mm短縮(’96モデル265mm→260mm)し、さらに、サスペンションセッティングの変更によって車高を約10mm下げました。これらによって、足着き性を向上させるとともに、フロント分担荷重の増加による取り回しへの影響を抑え軽快で、コーナリング時の車体の倒れ込みを制御したコントローラブルな操舵特性を実現しました。
また、車体姿勢をやや後方に傾けキャスター角を寝かせ気味(キャスター角:25°25′→25°40′/トレール:92mm→94mm)にすることによって、完成車ジオメトリーをより安定性方向に設定しました。
クッションセッティングは、XR250/XR BAJAともに使い勝手に合った十分な衝撃吸収性を発揮しながらも、乗り心地性の向上を図り設定を変更しました。

フロントクッション減衰力特性比較 XR250 フロントクッション減衰力特性比較 XR BAJA
フロントクッション減衰力特性比較


フロントクッションバネレート特性比較 XR250 フロントクッションバネレート特性比較 XR BAJA
フロントクッションバネレート特性比較


フロントホイール
フロントホイールハブ/スポーク比較
(XR250/XR BAJA)

フロントホイール
フロントホイールは、スポークの張り角を大きくし、ホイール剛性を上げることによって、操舵の正確性と安定性の向上を図っています。

フロントアクスル
XR250のフロントアクスルのネジ径を12mmから14mmに大径化し、操舵系の剛性アップを図ることで操舵安定性を向上させました。

ブレーキ
ブレーキは、’96モデル同様フロントφ240mm、リアφ220mmのディスクプレートに、軽量・高剛性のキャリパーと焼結パッドを組み合わせた油圧式ディスクブレーキを継承して採用しています。

フロントブレーキ リアブレーキ





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