SUPER XR/XR BAJA - 1993.03

SUPER XR/XR BAJA
XR/XR BAJA
 
パワーユニット

エンジン
ディメンション

 パワーユニットは、理想的な燃焼室形状である半球型燃焼室(RFVC)や、最適なボア・ストローク比(73.0mm×59.5mm)、振動を軽減する1軸バランサーの採用などで定評の軽量・コンパクトな空冷・4サイクル・OHC・249cm3を継承して搭載。
 そして今回、CV型キャブレターのセッティングを変更することによって、燃焼効率の向上を図り、燃費の向上を実現しています。

大気開放型CV(コンスタント・バキューム)型キャブレター
 吸気系は、スロットル荷重の軽減化を図るとともに、低・中回転域でのリニアなレスポンスを実現し、様々な路面状況でも優れた出力特性を発揮させ軽量化にも寄与する強制リフト機構を内蔵した大気開放型CV型キャブレターを継承して採用し、今回、セッティングに変更を施すことによって、燃費を向上させました。

スロットル開度
キャブレタージェットニードル開口面積比較
(XR250/XR BAJA)


ファイナルレシオの変更
 駆動系は、加速性能をさらに向上させるためファイナルレシオを13/39から13/40に変更しました。

オイル量測定時の油面安定化
 オイルレベル測定時の油面安定までの時間を短縮するため、スカベンジングポンプ(*1)のローター厚を2mmアップ( '96モデル:5mm→7mm)するとともに、ポンプのギア比を変更し、ポンプ回転数を上げることによって吐出量をアップしました。このポンプのローター厚の変更に伴い、フィードポンプ(*2)のローター厚を4mmから3.5mmに変更しながらも、ポンプ回転数のアップにより、 '96モデルと同等の吐出量を確保しました。これらによって、オイルレベル測定時の油面安定化までの時間を大幅に短縮しました。
( '96モデル:5分→1分)
*1:スカベンジングポンプ:エンジンからオイルタンクにオイルを送るポンプ
*2:フィードポンプ:オイルタンクからエンジン各部にオイルを送るポンプ
オイルポンプ比較
オイルポンプ比較

エンジン回転数
オイルポンプ吐出量比較
(XR250/XR BAJA)




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