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		 新設計CV(コンスタント・バキューム)型キャブレターの特徴  
 
		 CV型キャブレターは、スロットル操作によって発生する吸入管負圧に応答して作動するバキュームピストンを持ち、スロットル操作荷重が軽いという利点を持っている。しかし、エンジンレスポンスがピストン型に比べて遅れるという特性があるため、エンジン負圧に追従したバキュームピストンのリフトをスロットル操作とリンクさせることによってスロットルリニアリティの向上を図るものとし、これによって最適な作動特性を実現し、強制リフト機構の採用によってオフロード使用域でのアップリフト特性と両立させた。
 
 
	
		 
		
		
			
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			| バキュームピストン強制リフト機構 | 
			スロットル荷重比較 | 
		 
		 
		  
 
	
		 バキュームピストン強制リフト機構の採用によってスロットルリニアリティの向上を達成した反面、バキュームピストンの作動を全て強制リフト機構でコントロールしていてはCV型キャブレターの利点であるスロットル操作に対する寛容性が損なわれるため、スロットル低開度~中開度においてはバキュームピストン強制リフト機構を優先させるとともに、スロットル中開度~高開度においてはCV機構を優先させる設定とした。 
		 さらに、CV機構優先範囲内においても、本来、コネクティングチューブ内負圧を導入しているバキュームピストンダイヤフラム下室に、サブエアクリーナーを通過した大気圧を導入する事によってレスポンスの向上を図った。 
 
	
		 スロットル操作に対するエンジンへの空気の供給量をPD型キャブレターと同等のものとするためスロットルドラムを偏芯させる事により、比例直線に近い開度特性が得られ、より多くの空気をエンジンに供給する事が可能となりスロットルリニアリティの向上が実現した。
 
 
	
		 
		
		
			
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			| 偏芯スロットルドラム | 
			キャブレタースロットル開口面積比較 | 
		 
		 
		  
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