ハンドリングは「常用域での重厚、かつ安定感のあるハンドリング」をテーマに、味付けとセッティングを煮詰めました。
具体的には、
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1. |
ディメンションの設定 |
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2. |
タイヤの設定 |
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3. |
剛性の設定 |
の3項目について徹底したセッティングを施しました。 |
1.ディメンションの設定 |
ディメンションは、ホイールベースを1,650mmとし、カスタムモデルの中でもかなり長めのものとしながら、キャスター角を31°とカスタムモデルの一般的な角度に設定。
また、ヘッドパイプ位置は地上高750mmとし、全ての項目を安定感の方向に設定するとともに、エンジン搭載位置も通常のカスタムモデルより高めに設定し、重厚感を演出する設定としています。 |
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ディメンション
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2.タイヤの設定 |
フロントタイヤは安定感と重厚感を実現するため120/70ZR-18サイズを採用し、タイヤの接地長、ホイール慣性、トレール量をそれぞれ大きめの設定としています。
また、リアタイヤは重厚感を出すために大変重要な要素であることから、ロールの重さを出すために190/60ZR-17を選定。タイヤのクラウンRを190の幅の中で可能な限り大きくとり、接地点移動量を大きくすることでロールの重さが出る方向のセッティングとしています。
また、リアの中空のフルディッシュホイールは通常のホイールと比べ約12%慣性力が大きいためロール時に適度な重厚感を与えています。 |
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リアタイヤ クラウンR比較
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3.剛性の設定 |
一般的に剛性とは、操舵剛性、フレーム剛性、リアスイングアーム剛性の3つに分かれます。X4のハンドリングの決定にあたっては、フレーム剛性および、リアスイングアーム剛性について、重厚かつ安定感の高い方向にセッティングを煮詰めました。
フレーム剛性の設定については、捻れ中心を低くし接地点変位を少なくすることで高剛性に頼らない重厚感を出し、また、しなやかさを与えることで安定感が得られるフレーム剛性を目指しました。 |
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