フットブレーキペダルによる操作 |
フットブレーキペダルを操作すると、リアブレーキキャリパーの外側2つのピストンによってリアブレーキが作動し、同時にこの液圧がディレイバルブに伝達されます。
ディレイバルブからは液圧が2系統に別れ、片方の液圧は左フロントキャリパーのセンターピストンを作動させフロントブレーキをコントロールします。
また、フットブレーキの踏力が強い場合は、ディレイバルブからのもう1系統の液圧によって、右フロントキャリパーのセンターピストンが徐々に押され、さらにフロントブレーキに強い効力を発生させます。
今回、ニューDual CBSはCBR1100XX Super Blackbirdのシステムに対し、二次マスターシリンダーをトルクアームの一部とし、ピストンを左フォークのボトムケースにダイレクトに取り付けるなど、システムを一層簡素なものとしています。
二次マスターシリンダーで発生した液圧によって、リアブレーキへの液圧を制御するPCV(プロポーショナルコントロールバルブ)は、さらに滑らかでレスポンス性に優れたブレーキングを行うため、CBR1100XX
Super Blackbirdと同様に2段階に液圧を制御します。
これによって、ブレーキレバーの操作感覚を、従来のフロントブレーキのみの操作感覚に一層近づけながらも、リアブレーキとの最適な制動バランスを実現し、かつDual
CBSならではの高い制動力と操作フィーリングを実現しました。
ニューDual CBSは、2つの油圧システムが独立しているため、フットペダル、ハンドレバーのいかなる操作でも、ブレーキの効き過ぎや異常なレスポンスは発生しない構造としています。 |
新型フローティングブレーキローター |
フロントディスクブレーキは、軽量アルミ製のインナーローターとφ296mm×t 4.5mmディスクプレートを組み合わせたフローティングディスクとし、通常10〜12点でフローティングされているディスクプレートのフローティング部を7点に減らすことで、より軽快でオープンな足廻りのスタイリングとしています。
また、リアディスクブレーキはスタンダードなφ256mmシングルディスクローターを採用しています。 |
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