VF750 SABRE MAGNA - 1982.03

VF750 SABRE MAGNA
VF750 SABRE MAGNA
 
新機構の技術説明

オプティカル(光)ファイバー・アンチセフトデバイス《セイバー》

独立した電源とセンサー、ブザー等を内蔵した本体ボックスとロッキングワイヤーで構成されます。
 
●機能
ロッキングワイヤーを本体に接続すると、ワイヤーに組み込まれた発光ダイオードからオプティカルファイバーを伝い受光ダイオードに光が送られます。ロッキングワイヤーが切断された場合、受光ダイオードに光が伝わらなくなり断線検出部がブザーを作動させます。
  • 電源には、乾電池を使用します。
  • コネクターの取り外しは、メインキーにて行います。
  • ロッキングワイヤーは本体下の専用ケースに収納できます。

オプティカルファイバーアンチセフトシステム図


電磁式フューエルポンプ付.デュアルタンクシステム《マグナ》

スタイルを優先させたティアドロップタンクの小容量をカバーするため、シート下に補助タンクを設け、14Lの総容量を確保しています。そのため、キャブへの送油が必要になり、乗用車と同様の電磁式フューエルポンプを採用しています。
 
●作動
イグニッションスイッチをONにすると、電磁石は通電されアマチュアを上方に吸引します。この結果ダイヤフラムも引伸ばされ、生じた負圧で燃料をインレットチェックバルブを通じてポンプ内部へ吸引します。
アマチュアが更に吸引されると、電磁石への回路が断たれ、ダイヤフラムはリターンスプリングの力で元の位置に戻され、同時にポンプ内部の燃料はアウトレットチェックバルブを通ってキャブレターへ圧送されます。


電磁式フューエルポンプ付.デュアルタンクシステム《マグナ》


 
フルトランジスタ点火装置

このエンジンにはトランジスタ式点火装置が採用されています。パルサージエネレーターとトランジスタ式スパークユニットが、イグニッションコイルの1次回路に電流を流し、安定した2次回路電圧を発生させます。装置はNo.1、3シリンダとNo.2、4シリンダに分割されており、ジェネレーターローターはクランクシャフトに取付けられていて、クランクシャフトと共に回転します。パルスジェネレーターは、スタータークラッチの回りに90°の間隔をおいて取付けられており、クランクシャフトの回転に応じてパルスを発生し、そのパルスをスパークユニットに入力し、ユニット内部にて制御され電子進角しています。
この点火方法は、ポイント方式に比べて、電気的に無接点方式のため、ポイントの摩耗、点火時期の狂い、劣化がなく、メンテナンスフリーです。


フルトランジスタ点火装置




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