VF750 SABRE MAGNA - 1982.03

VF750 SABRE MAGNA
VF750 SABRE MAGNA
 
新機構の技術説明

デジタルワーニングシステム《セイバー》

日常点検の必要な主要部分に、センサーを設置、マイクロコンピュータを介し、異常個所をメーターパネルに表示するシステムです。

●表示項目及び順序

ストップテールランプのバルブ切れ   ストップ&テールランプのバルブ切れ
●テールライトの回路に
 断線検出センサーを設けバルブ切れを検出
ヘッドライトのバルブ切れ   ヘッドライトのバルブ切れ
●ヘッドライトの回路に
 断線検出センサーを設けバルブ切れを検出
ラジエター液の不足   ラジエター液の不足
●ラジエターのリザーバータンクに
 液レベルセンサーを設け、ローレベル時を検出
バッテリー液の不足   バッテリー液の不足
●バッテリー液注入口に
 センサーを設け、ローレベル時を検出
ガソリン残量の不足   ガソリン残量の不足
●ガソリンタンクに
 センサーを設け、リザーブになると検出
オイルプレッシャーの異常   オイルプレッシャーの異常
●エンジンオイル通路に
 オイルプレッシャースイッチを設け異常を検出

●機能
メインスイッチをONにし、エンジンを始動させると、上記の順に、1秒おきに次々と液晶パネルに表示されます。異常個所が無ければ全ての表示が一巡した後、ギヤポジション[1][N][2][3][4][5][OD]を表示します。もし異常があれば一巡の後、その個所の絵図が表示され、同時に赤いワーニングランプが点滅します。また2ヶ所以上の異常がある場合は、その個所の絵図が交互に表示されます。(但し、ストップ&テールランプの異常はテールランプの点灯及びブレーキ操作をするとワーニングランプが点滅し、絵図が表示されます。)
マイクロコンピュータは、8ビットを使用。
液晶パネルは充分な耐久性のある高信頼性液晶を使用。
任意に確認したいときはチェックボタンを押せば、ワーニングシステムが作動します。システム自体が正常かどうかをチェックする機能です。
ランプリセットボタンは、点灯中のワーニングランプを任意に消灯させるものですが、表示パネルの方は、異常個所が整備されるまで表示し続けます。

デジタルワーニングシステム

●作動
各センサーからの信号をメータ内のコントロールユニットで感知し、L.C.D(リキッドクリスタルダイオード)で絵表示します。

作動


 
エラップスタイマー(ストップウォッチ)内蔵クロック《セイバー》

正確に作動する水晶振動子による振動がマイクロコンピュータで分周されて、高精度なパルスに変えられる。パルスは、クロックとエラップスタイマーの各々独立した計数回路へ供給され、LCD(リキッドクリスタルダイオード)で表示されます。
●機能
クロックセットスイッチ
スイッチを右にひねる ・・・・「分」単位で早送り表示。
スイッチを左にひねる・・・・ 「時」単位で早送り表示。
スイッチを押す・・・・ 「分」が30分以内なら「分」の桁以下をリセット。30分を越えている時は「時」が1つ繰上がる。
表示切換えスイッチ(SELECT SW.)
このスイッチを押すと、クロックとエラップスタイマーが切り変わります。
スタート&ストップスイッチ
このスイッチはエラップスタイマーに切り換えられている時のみ、作動します。
スイッチを押すと、エラップスタイマーがスタートし、任意の所でもう一度押すと、停止します。


エラップスタイマー内蔵クロック

クロックに切り換える場合は、エラップスタイマーが停止している時に行って下さい。





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