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Shadow American Classic Editionのパワーユニットは、太い低・中速トルクを発揮するOHC・3バルブ・水冷・45°・V型2気筒・1,099cm3エンジンを採用。
バルブとタペットのクリアランス調整を簡便化する自動油圧式バルブ・クリアランス・アジャスターや、オートカムチェーンテンショナー、優れた始動性を発揮する1シリンダーあたり2本のスパークプラグ配置などの信頼のスペックに加え、マイルドかつ力強い鼓動感を演出すべく、同軸クランクシャフトを採用しています。
エンジン外観は、より美しさを際立たせるため黒とクロムメッキのコンビネーションとし、ブラック塗装後のバフ研磨によって光沢処理を施したシリンダーフィンや、カバー類全てに施されたクロムメッキ処理など、パワーユニット全体で迫力を表現するものとしています。
同軸クランクシャフト
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クランクシャフト比較
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VT1100C Shadowは、理論上の1次振動をゼロにする90度位相のクランクシャフトを採用し、高周波振動の削減をエンジンユニットで行い、爆発間隔、バルブタイミング等のベストセッティングによって、荒々しく力強い鼓動感を演出していましたが、このShadow American Classic Editionでは、同軸クランクシャフトを採用することで、ピストンの垂直方向に発生する振動をエンジンを通して車体に伝え、さらに、シリンダー内の爆発をより等間隔に近づけることによって正弦波とし、ライダーにマイルドかつ力強い鼓動を与えるものとしています。
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エンジン・パルス トランスミッション・リンケージ
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エンジンの振動の味付けにあたっては徹底してこだわり、エンジンとフレームをラバーマウントとすることによって不快な高周波振動成分はカットしながらも、マフラーとフレームをパルスリンクで連結し、乗車中のライダーのシート下に心地良い低周波の鼓動感だけを伝える工夫がされています。
さらに、ラバーマウントされたハンドルバーによって、長時間のライディングでもライダーに、この鼓動感が心地よい乗車フィーリングとなるよう配慮しています。
エモーショナルな出力特性
出力特性の味付けにあたっては、ピークパワーを追求することなく、クルージング時の乗車フィーリングの向上を図ってリファインを施しました
具体的には、絶対的なエンジンパワーおよびトルクの向上はあえて行わず、低回転域から加速時の鼓動感を際立たせるフラットな出力特性としました。その結果、最高出力は48ps/4,500rpm、最大トルクも8.7kgm/2,500rpmに設定し、ワイドレシオの5速トランスミッションによって、必要な時にはビッグVツインエンジンのパルシブな加速を実現しつつ、爆発間隔とあいまって、どの回転域からでも落ち着きのあるトルク特性とパーシャル特性を発揮するものとしました。
このようにShadow American Classic Editionは、心地よい正弦波の振動と排気音やパルシブな加速感、アクセル開度によって表情が変わるエモーショナルな出力特性を実現しました。
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車体前後G
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クラッチ系の耐久性向上
クラッチは、VT1100C Shadowの油圧式クラッチに対し、9枚のクラッチプレートをケーブルによって操作するメカニカルクラッチを採用しています。新素材の採用と形状の最適化によって操作荷重の軽減を実現するとともに、高張度クラッチワイヤーケーブルの採用によって耐久性も向上させています。
ドライブ系
ドライブ系は、静粛性に優れメンテナンス・フリーを実現するエンクローズド・シャフトドライブを採用。エンジンの強大なパワーを確実にリアタイヤに伝えるものとしています。
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