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具体的なデザインワークにあたっては、「SPIRIT OF THE PHOENIX」を継承しつつ、MAGNA、V-TWIN MAGNA、STEED600/400はもちろん、従来のShadow1100Cとも性格を異にするアメリカン・カスタムとして、全く異なった価値観を求めることとしました。
スタイリングの決定にあたっては、現地デザイナーとの方向性の議論から始まり、外観イメージや細部の処理に至るまで度重なるディスカッションを行った末、“開拓時代の馬に乗るカウボーイ”をイメージし、チョッパースタイルとは対極のもう一つのカスタムの個性として、現在アメリカで人気を獲得している '40〜 '50年代の力強いアメリカの4輪車を彷彿とさせるクラシック志向のスタイリングをイメージし、チョッパー=スリムというデザイン手法とは異なった、風格を漂わせたボリューム感のある重厚なスタイルや、大柄な作り等を表現した普遍的なアメリカン・トラディショナルフォルムを、Shadow American Classic Editionの求める姿として決定しました。
その車体構成にあたっては
- ロング&ワイドなプロポーションを強調する力強くワイドなタンクシェイプと、深く重厚な前後のフェンダー
- 個性あふれるスタイリングを主張する幅広くラウンドしたフューエルタンク
- ブラック塗装のシリンダーとバフ仕上げのアルミフィンやクローム仕上げのパーツ等で構成した、質感が高くビッグで一体感に溢れるエンジン
- 低く幅広のハンドルバーと、幅広のサドル型シートが実現するアップライトなライディングポジション
- エンジンの存在感をさらに際立たせる水平ライン基調の低く長いクローム仕上げのダブルテーパードマフラー
- 大陸的な車格を支える、太く逞しい前/後タイヤ(前:120/90-18 65H/後:170/80-15M/C 77H)と52本のスポークを持つクローム仕上げのワイドリムによる足廻り
- タンク、シート、前後フェンダー等、カスタマイズされた部品構成
- 従来のカスタムモデルのカラーリングとは一線を画した、モダンクラシックを際立たせたアローヘッド・ストライプパターンと立体エンブレム
とするとともに、カラーリングは、パールロイヤルマゼンタ×パールグレイシャーホワイトによるクラシカルでエレガントな雰囲気を醸し出すツートーンカラーとし、車体各部にはメタルの持つ剛性感に徹底的にこだわり、アルミにバフ仕上げを施した柔らかい光沢や鮮やかなクロムメッキ処理など、細部に至るまで高品位で装飾性の高い仕上げを施しました。
この様にShadow American Classic Editionのデザインは、ホンダのアメリカン・カスタムデザインの新たな方向性として、Vツインカスタムのフラッグシップにふさわしい“車格と品格”を実現させました。
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フューエルタンク
Shadow American Classic Editionのスタイリング上のアクセントでもあるフューエルタンクは、ラウンドさせたボリューム感溢れるデザインとし容量15Lを確保し、長距離ツーリングにも適応させています。
ヘッドライト
ヘッドライトは、大径レンズと組み合わせた60/55Wハロゲンヘッドライトとし、十分な光量を確保するとともに、ヘッドライトケースには高品位感溢れるクロムメッキ処理を施しました。
水平ライン基調の低く長いエキゾーストパイプ&テーパードマフラー
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*部分写真は説明用として一部、 ヨーロッパ一般仕様車となっています。
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排気系は、太い排気サウンドを演出する新設計の水平ライン基調の低く長いクロムメッキ仕上げのエキゾーストパイプと、低く水平に配したテーパードマフラーとしています。
さらにレイアウトは、エキゾーストパイプがクロスしないよう、エンジン前方のシリンダーから出ているクロム仕上げのエキゾーストパイプをエンジン下のフレームに沿った形で配置し、パワーユニットが効果的に見えるよう配慮しています。
また、ラジエーターホースやチューブ類も、エンジンのシンプルなラインを損なわないよう、外観からは見えない処理とするなど、パワーユニットおよび排気系のそれぞれが、独立した美しさを表現するものとしています。
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マフラー
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さらに、エキゾーストパイプおよびテーパードマフラーは、同軸クランクシャフトの採用に伴う振動に対する耐久性を確保するため、厚肉のスチールチューブを採用しています。
また、各部にも徹底した高品位仕上げを施しました。
- 機能を追求しシンプルなデザインとした大型の一眼メーター
- 操作性に配慮したプッシュキャンセル式ウインカースイッチ
- ポリッシュ仕上げを施したアルミ製の左右スイッチハウジングとトリプルクランプによるハンドルバー廻りの高品位な処理
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