4ストロークのスーパースポーツとして、極めて高い信頼性と出力特性などで定評のある「CBR250RR」の水冷・DOHC・4気筒エンジンをベースに、「自然体スポーツ」にふさわしいナチュラルな走りの実現を図りました。
そのために、まず吸入バルブの開閉時期を変更。次に、バルブリフト量(mm)を、吸入側で5.9から5.2に、排気側で5.4から5.0に変更、流速を早めることで、低速域でのスワール効果を高め、より安定した燃焼を実現しました。
さらに、吸・排気のタイミングを大幅に変更し(吸入側は19/33から3/27へ、排気側は11/36から-3/29へ変更)、オーバーラップをゼロにすることで、エンジン回転数により敏感に変化する排気脈動の影響を抑え、スロットルの開閉に対するリニアリティを向上させました。 |
水冷・4サイクル・DOHC4バルブ・直列4気筒エンジン |
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また、キャブレーターは、スロットルバルブのセット角を13°から10°に変更しバルブスプリング荷重を低減することで、スロットル開度の急激な変化を抑え、低速域でのリニアリティを向上しています。 |
スロットルバルブのセット角比較図
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これらの変更により、CBR250RRのエンジンの持つ余裕のパワーを生かしながら、「自然体スポーツ」にふさわしいライダーの意志に素直にスムーズに応えるセッティングとしています。 |
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