Hornet - 1996.02

HORNET
Hornet
 
サウンド

 排気音の味付けにあたっては“アイドリングからの心地良い低周波と高回転域での官能的な直列4気筒サウンド”を目標に開発を進めました。具体的には、下記の2点に集約されます。

マフラー内部構造図
マフラー内部構造図
 アイドリング時や低回転域においては、心地良い太さ感のある低周波サウンドを目標に、従来の3パス構造に対し、膨張室を1室減らした2室構造とすることで、排気音がよりエキゾーストパイプからの排気源音に近く、太さ感のあるサウンドとしています。
 さらに、この太さ感を強調するために、不要な音域をマフラー内部のレゾネーター室によって排除するとともに、マフラー外筒にグラスウールを巻き、高周波を減衰させることで低周波を強調しています。

アイドリングスナッピング
排気音周波数特性


音圧イメージ比較
音圧イメージ比較
 中・高回転域においては、回転の上昇とともにパワーの盛り上がりを感じさせる、エキサイティングで官能的な直列4気筒サウンドを目標としました。具体的には、エキゾーストパイプ、マフラーパイプの管長の最適化によって共鳴効果を図り、これによって回転上昇に伴った排気音質の変化が得られました。
 また、アップマフラーを採用することで、乗車状態における排気音が、ライダーの耳に良く聞こえるようになり、よりエキサイティングなサウンド変化を感じられる排気音としています。




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