EZ-9 - 1990.09

EZ-9
EZ-9
 
[デザインコンセプト]

 誰でも乗ってみたくなるような楽しさに満ちたフレンドリーなスポーツグッズ感覚のスタイリングをテーマにしました。
 BMXイメージからスクーターイメージまで幅広く方向性を検討した結果、メカニカルなイメージもファミリーには敬遠されると考え、エンジン、マフラー等の熱源部や、チェーン等の駆動部をボディーやカバー内に納める手法を取り入れながら、オフロードバイクで重要なスリムさを両立させたスムーズな面構成のフルカバードデザインを採用し、その中にも“オフロードで遊べる”という大切なメッセージを伝えるため、サスペンション、タイヤのサイズやパターン、スチール製スキッドプレート等に本格的なオフロード装備を採用し、機能美のみにこだわらない“Looks Friendly”な新しいオフロードバイクのデザインを追求しました。

●Looks Friendlyのための外観装備
  ボディカバー内蔵マフラー
マフラーをボディー内蔵タイプとするため、エンジンの強制空冷の風を利用。一度エンジンを冷やすのに使った風をマフラー部へ導入することにより、アイドリング時にもマフラーの冷却が可能となりました。

マフラー冷却システム   ボディカバー内蔵マフラー
マフラー冷却システム
ボディカバー内蔵マフラー
(断面図)

  軽度の接触に強い素材の採用
オフロード走行にありがちな軽度の接触によるスリ傷に対しても、フロントフェンダーとリアフェンダーの一部に着色樹脂材を採用することによって、スリ傷が目立たない配慮をしています。さらに軽い衝撃にも強いポリプロピレン材を外観の各部に採用しました。

  分割式外観パーツの採用
軽転倒の際にもパーツの交換が最小限で済むよう外観パーツを分割式としました。

  タイダウンフックの装備
トランスポーター積載時に便利な、タイダウンフックをハンドルカバー下部の左右に装備。フルカバードボディを傷めず容易なマシンの固定を可能としました。

  ラゲッジスペースの確保
フルカバードによって生まれたスペースを有効活用し、地図やグローブ等の小物を収納できるラゲッジスペースをフロントカバー内に装備しました。
ラゲッジスペース



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