オートマチックトランスミッション(2)


■HFT
 DN-01に搭載しているHonda独自のロックアップ機構付油圧機械式無段変速機「HFT(Human-Friendly Transmission)」は、ひとつの軸の上に発進機能から動力伝達、そして変速機能まで持つ変速機です。基本構成は、エンジンの動力を出力軸に伝えながら油圧に変換するオイルポンプと、その油圧を再び回転力に変換して出力するオイルモーターからなり、それらは複数のピストンとディストリビューターバルブ、ピストンを作動させる斜板、出力軸と一体化されたシリンダーで構成され、これがHFT特有の構造となっています。「従来のマニュアルトランスミッションタイプとほぼ同等のサイズ」「高効率な伝達特性」「シンプルな変速機構と高い制御性」という大きな特長によって、車体デザインの自由度を高めるとともに、多くのスクーターに搭載されている無段変速機(Vマチック)に比べ、ダイレクト感と優れたスロットルレスポンスを実現。そしてスムーズなエンジンブレーキ性能で、心地よく快適な走行感覚を実現します。また、油圧機械式無段変速機では世界初となるロックアップ機構を備え、高速域での巡航走行時にはこのロックアップ機構が働き、伝達効率のロスを最小限とすることで燃料消費率の向上にも寄与しています。またHFTには電子制御による多彩な変速モードを設定。変速ショックのない伸びやかな加速でクルージングに適した「Dモード」、優れたスロットルレスポンスで俊敏なスポーツ走行を可能にする「Sモード」の2つのフルオートモード、そしてマニュアルトランスミッション感覚の走行を可能にする「6速マニュアルモード」の3モードを設定し、ライダーの意思による切り換えを可能にしました。
*Honda調べ









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