1997 車体設計においては、AR燃焼エンジンの動力性能をあますことなく発揮し、狙ったラインを思い通りにトレースする素直なハンドリング特性を目指し、さらなる軽快性と安定性の向上を図ってフレーム剛性の見直しを行いました。
具体的には、ヘッドパイプ回りの剛性を向上させるとともに、アッパーエンジンハンガーのアルミ化によってフレーム剛性のバランス変更を行い、操舵応答性向上による軽快性と路面からの外乱に対する車体の安定性向上を高次元でバランスさせました。
この結果、優れた直進安定性を維持したまま、轍やマディ等、難易度の高い路面でも、自由度の高いハンドリング特性が得られ、林道はもちろん、レース走行時にも扱い易く、安心感のある疲れにくい特性へと進歩しました。
今回の変更によって、初代CRM250Rから熟成を重ねてきたフレームボディーは、そのポテンシャルをフルに発揮するとともに、一段と優れたハンドリング特性を実現しています。 |
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車体各部 |
現行モデルのウィンカーポジションランプ機構に加え、今回夜間走行時の視認性を向上させるため、光量をアップさせた60/55W(従来モデル35/36.5W)のヘッドライトを採用しました。同時に、ヘッドライトバイザーのデザインを一新しフラッシュサーフェス化しました。
また、XRシリーズと同様の大型のナックルガードを新採用し、プロテクション効果をさらに向上させました。
スロットルケーブルは、従来のステンレスインナーケーブルに加え、アウターケーシング内部にテフロンコーティングを施すことで、フリクションの低減を図り、扱い易さとコントロール性の向上を図りました。
オイルタンクも給油口の位置を変更しオイル容量を増量しながら、給油時の作業性を向上させました。 |
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