1997
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広範囲で正確な空燃比コントロール
安定したAR燃焼に必要な空燃比を得るためには高精度のコントロールを必要とするため、各部の部品精度の向上を行うとともに、ジェットニードルを常にエンジン側へ押し付ける構造とし、エンジン脈動によるジェットニードルの振れを防ぎ、正確な空燃費を実現しています。
また、PGM制御によるスロー・エアージェット・コントロール構造を採用し、AR燃焼と通常燃焼それぞれに最適な空燃比を与えています。 |
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スローエアージェットコントロールシステム
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ジェットニードル構造図
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1997
(3)
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アイドル開度以下の空気量コントロール
AR燃焼下限開度とアイドル開度は、運転条件によってオーバーラップする可能性があるため、AR燃焼コントロールにはアイドル開度以下の開度を設定する必要があります。
このため、今回のニューPE-L型ピストンキャブレターは、エンジン負圧によって作動するダイヤフラムでスロットル開度をダイレクトにコントロールするリンク機構を採用し、アイドル開度とアイドル開度以下に設定された減速開度をPGM制御によって適切なタイミングでコントロールし、AR燃焼を制御しています。
また、この機構を採用することによって、2サイクルエンジン特有の減速時に発生する不整燃焼を改善し、スムーズな減速感を演出することが可能となりました。 |
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