CBR400RR - 1990.02

CBR400RR
CBR400RR
 
ダイレクト・レスポンス・ハンドリング

(4) ライディングポジション
 
 LCGフレームやリアの17インチ化などでシート高を下げる(765mm→750mm)ことができ、ライダー自身をも重心に近づけています。
 また、前面投影面積を3%低減(μaA・空気抵抗係数0.00160→0.00155)し、エアロ効果を高めています。
ライディング・ポジション比較
ライディングポジション比較

(5) サスペンション

フロントフォーク/プロリンク・リアサスペンション

   フロントフォークには、オイル流量の安定化をはかるため、Rテーパーフリーバルブの形状を見直すとともに、常にオイル流路の中央にバルブが配する構造の軽量なRテーパーフリーバルブIII(RTFV III)を採用。併せて、新開発の「位置依存機構」を採用しました。
 ※無段階プリーロード・アジャスター付き、インナーパイプ:φ41mm

RテーパーフリーバルブIII
RテーパーフリーバルブIII

   新開発の「位置依存機構」とは、ストローク量によってリアルタイムに減衰力が変化するダンパー機構であり、通常の走行時には低い減衰力(ソフト)で快適な乗り心地を、コーナーリングやブレーキング時などで強いGがかかった時には高い減衰力(ハード)を発揮させるもので、快適性と操縦性という相反する要素を高い次元で両立させています。

フロントフォーク位置依存機構
フロントフォーク位置依存機構

   リアには、ガルアームとカルボン・インプルーブド・バルブシステムIII(CIVS III)ダンパーによって構成するプロリンク・リアサスペンションを採用。また、無段階式ダンピングフォース・アジャスター(伸び側)を有効利用し、リアクッション・スプリングのバネレートを低く設定し、バネ重量を軽量化しながら、乗り心地の良さとハードな走行とを両立させています。

リアプロリンクレシオ
リアプロリンクレシオ

リアクッション
リアクッション




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